【空手】植草歩 本音トークで復活V

2019年09月09日 16時30分

優勝した植草

 本音トークで復活Vだ! 東京五輪のプレ大会を兼ねた空手の「プレミアリーグ東京大会」最終日(8日、東京・日本武道館)で各種目の決勝が行われ、組手の女子68キロ超級は全日本選手権4連覇中の植草歩(27=JAL)が優勝した。

 イタリア選手との決勝では開始8秒に先制点を挙げると、中盤以降は練習を重ねた上段突きでダメ押しして5―0で快勝した。

 7月のアジア選手権での初戦敗退が植草の姿勢を変えた。“脱・雑女”として雑な部分を改善したことは本紙5日発行で報じた通りだが、変化はもう一つある。

 以前の植草は「空手のコーチに指導されても、ポンポンとうなずくだけだった」と受け身の姿勢で練習に取り組んでいた。しかし今回の敗戦を機に会話が足りないと反省。“チーム植草”全体で本音のコミュニケーションを心がけたという。

 ナショナルコーチの本間絵美子氏(37)は苦笑いしながら「苦手とするトレーニングや練習メニューに取り組む際に必要ないと思うところは、ばっさり言うようになった」と明かす。もちろんこれは大きな“進化”で「前はお互いに遠慮してたけど、今は表面に見えなかった彼女の気持ちを知るきっかけになった」。 植草も「嫌な顔してふてくされて、こんなことしないもんって子供みたいな感じだったが、本音を話すことで、チーム全体が成長できる」と手応えを感じている。

“大変身”の成果は試合ですぐに表れた。試合後は「練習してきたものをきちんと出せたことが、サポートしてくれた人たちへの恩返しになったと思う」と言い「意見を言い合い、チームとして成長して東京五輪の金メダルにつなげたい」と意気込んだ。女王にもう迷いはない。