スポーツクライミングの世界選手権最終日(21日、東京・エスフォルタアリーナ八王子)、男子複合決勝でボルダリング世界王者・楢崎智亜(23=TEAM au)が堂々の金メダルを獲得。7位以内かつ日本勢最上位の代表規定を満たして、東京五輪の切符をつかんだ。

 楢崎は「今年一番の目標だったので本当にうれしい。去年はどの種目でもメダルがなかったので、五輪のフォーマットであるこの種目で優勝できたのは自信になる。あと1年、自分の弱さと向き合って力をつけていきたい」と笑顔で語った。。

 ボルダリング世界王者が圧巻の強さを見せた。最初の種目、スピードで自己ベストを更新する6秒159の日本新記録をたたき出し、2位で発進。得意のボルダリングではただ一人、3つの課題全てを完登する離れ業を見せると、最後のリードでは自身の試技前にポイントでトップに立って優勝を決め“ウイニングクライム”で有終の美を飾った。