日本オリンピック委員会(JOC)は27日、都内で臨時理事会を開催し、全日本柔道連盟会長でロサンゼルス五輪柔道金メダルの山下泰裕氏(62)を新会長に選出した。
山下新会長が国際柔道連盟(IJF)理事時代に補佐役を務めた全柔連の山田利彦強化副委員長(49)はこの日、監督を務める了徳寺大の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)壮行会に出席。山田氏は山下新会長について「言い方悪いですけど、みこしというか、名前だけっていうのが一番嫌いな人。(JОC会長を)受けられたっていうのはそれだけ覚悟を持っているんじゃないか」と話した。
山下新会長には山田氏が東海大時代に「監督として4年間丸々お世話になった」という。そのリーダーシップには「『親分の俺について来い』っていうんじゃなく、理想や思いに賛同するのであればっていうタイプ。スポーツ界のリーダーとして、しっかりとかじ取りをされていかれるんじゃないかなと思います」と評した。
全柔連会長と兼任になることに関しては「体だけは気をつけられて、その分こちらはサポートしていければ」と最大限のバックアップを約束。1984年ロス五輪では右足負傷を乗り越えて金メダルを獲得した国民的英雄。それだけに「昔から王道を真っすぐ歩んでいた」と期待を寄せた。