ノルデッィクスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(47=土屋ホーム)が11日、都内で行われたミズノ新製品トレーニングシューズ「TC—01」の記者発表会に出席した。

 先日まで3週間、沖縄・宮古島で合宿を行っていたとあって、真っ黒に日焼けして登場。トレーニングの実演を行い「きれいな形でしょ? 47歳です」と健在ぶりをアピールした。

 新しいトレーニングシューズは、合宿中に届いたという。「僕の大好きな黄色のシューズだったので、僕のために作ったっていうのがすぐに分かりました。黄色は22年前から好き。何かテンションが上がるので。黄色の車を買ったのがきっかけです」と笑った。

 今後の目標について問われると「W杯に出て勝つのはもちろんだが、小林陵侑(22=土屋ホーム)に負けたくないです」と闘志を燃やす。

 小林とは所属先で監督と選手という間柄。「小林は世界のトップに立っちゃいましたからね。彼が悩むまで監督としてアドバイスはしませんよ」と愛弟子に愛のムチを振るいながらも、「自分も選手なので」とレジェンドとしてのプライドをのぞかせた。

 24日からはスロベニアへ渡航し、練習に励む。相棒のシューズを手に入れ、自身が持つ史上最多記録更新となる9度目の冬季五輪出場へ向け、レジェンドの挑戦は続く。