東京五輪存続が決まったボクシング 「ド素人集団の仕切り」「審判問題」など課題は山積み

2019年05月24日 16時30分

会見した内田会長(左)と菊池副会長

 手放しでは喜べない? 2020年東京五輪の実施競技から除外の可能性があったボクシングが国際オリンピック委員会(IOC)から存続の方針と発表されたことを受け、23日に都内で会見した日本ボクシング連盟の内田貞信会長(46)は「ホントにうれしい。ボクシングファンも選手もこの決定を待っていた」と笑顔を見せた。

 五輪除外の危機に立たされた昨年末、存続を求める署名活動や決起集会で盛り上げた元WBC世界ライト級王者のガッツ石松氏(69)も朗報に「良かったね。収まるところに収まった。柿がリンゴの木じゃなく柿の木に戻ったということ」と独特の言い回しで喜んだ。

 とはいえ、課題は山積だ。五輪予選は来年1~5月に行われるが、まずは「選手選考委員会」を設立し、早急に代表選考の仕組みを作成する必要がある。また凍結中のチケット申し込み、中断している会場(国技館)の改修工事の再開など言いだせばキリがない。中でも菊池浩吉副会長(55)が「クリアするべき最も高い壁」というのが審判問題だ。

 国際ボクシング協会(AIBA)は16年リオデジャネイロ五輪の不正審判疑惑などが問題視されたため、資格停止の緊急事態。そのためAIBAから審判を派遣できない。「世界からどれだけ審判を集められるか」(内田会長)とし「その上で信頼されるジャッジをしないと」(菊池副会長)と不安は尽きない。

 さらに今回はAIBAに代わり、IOC委員で国際体操連盟の渡辺守成会長(60)が座長の特別作業部会が運営を仕切る超異例の処置となった。「言い方は悪いけどド素人。ボクシングを全く知らない集団だから、どうなることやら…」(関係者)。何とかつかんだチャンスだけに、無事に行われることを祈りたい。