2020年東京五輪のチケット抽選締め切りまで1週間を切った。ID登録したものの、まだ観戦する競技を迷っている人も多いだろう。そんな中、ひそかな“穴競技”として注目されているのが「近代五種」だ。

 水泳、フェンシング、馬術、レーザーラン(射撃、ランニング)と1人で5種目を行う過酷な競技でスポンサーの日清食品が「キング・オブ・マイナー・スポーツ」と掲げるほど知名度はいまひとつ。だが、その自虐的うたい文句はSNSで話題沸騰。28日の締め切りを前に、日本近代五種協会の冨安一朗事務局長も「1枚のチケットで5種目も観戦できる。見応えあってかなりオススメです」と猛アピールしている。

 開会式30万円、競泳決勝10万8000円(ともにA席)など「高すぎる」とも言われる五輪チケットだが、近代五種は決勝(8月7、8日)の最高値のA席で4000円、最安値は2500円という価格。しかも午後2時30分~8時30分、合計6時間、全5種目を満喫できるから魅力的だ。

 また今大会は「全5種目1会場」の可能性が高いという。正式決定ではないものの、会場の東京スタジアム(東京・調布市)には馬術エリアと特設プール(25メートル)が設置される予定で、同会場で全種目実施となれば五輪史上初だ。6時間4000円。時間換算すると1時間667円! これはもう“1点買い”しかない。