異色過ぎるコラボ!? 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は15日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京大学と連携した五輪エール企画「G―SATELLITE宇宙へ」を発表した。

 今回の計画では、東大で現在開発中の超小型衛星「G―SATELLITE」が人気アニメ「機動戦士ガンダム」のガンダムとシャアザクの模型を積んで来年3~4月に打ち上げ。地球周回軌道に乗った後にガンダムとザクが衛星から宇宙空間に放出され、足元に搭載された電光掲示板により、大会期間前から期間中にかけて応援メッセージなどを表示するという。これらの様子は衛星に設置された7台のカメラで撮影され、組織委がSNSなどで発信する予定だ。

 組織委の室伏広治スポーツディレクター(44)は「地球上の祭典に宇宙が加わって、さらにスケールの大きい大会になる。ガンダムに応援していただけるのは楽しみ」と興奮冷めやらぬ様子。ガンダム生みの親の富野由悠季総監督(77)は「いずれは人類が宇宙で暮らすことができるかもしれない。若い人にはそういうハウツーを発見するようにしていただきたいと思う」と語り、東大の中須賀真一教授(58)は「宇宙での五輪、無重力での競技を考えると面白い」と話した。

「スポーツの祭典」と「モビルスーツ」というなんとも不思議なコラボレーション。ガンダムの世界では宇宙空間につくられた巨大な人工都市「スペースコロニー」の中で人々は生活する。将来的に五輪が“コロニー対抗”となるのも夢の話ではないのかもしれない。