10歳スケボー女王が東京五輪へ前進 最年少出場記録更新の実現度

2019年05月16日 16時30分

 夏冬を通じて日本選手の五輪出場最年少記録が更新される可能性が出てきた。来年の東京五輪で新競技として採用されるスケートボードの日本選手権を制し、パーク女子で強化選手に選出された10歳の開心那(ひらき・ここな)に大きな期待が寄せられているのだ。

 北海道・苫小牧市を拠点に練習する小学5年生。5歳でスケボーと出会い、昨年の世界選手権(南京)で7位入賞するまでに成長した。本人は「エア系のトリック(技)が苦手なんです」としながらも、ボードをコースのエッジで滑らせるグラインドやスライドと呼ばれるトリックを次々に決めるのが強みだ。

 日本代表のコーチ陣も10歳の実力をべた褒め。早川大輔コーチ(45)は小学1年時に出会った際の衝撃を今でも鮮明に覚えている。「ミニランプというハーフパイプを小さくしたようなコースで小学生向けコンテストのジャッジをしていて『何だ、この子は!』と。すでに完成された滑りを披露して、いつかもっとうまくなるのかなと思っていたらやっぱり出てきた」。西川隆監督(53)も「海外のコンテストを見ても、心那のように滑れる人はいないんじゃないかと思うくらい。実際に海外選手も心那のテクニックにはビックリしている」と、すでに日本の“天才少女”は世界中に知れ渡っているという。

 日本ローラースポーツ連盟関係者によれば「スケートボードは五輪出場に年齢制限はありませんので、開さんも出られる可能性は十分あります」。今後の選考レースの成績次第では、大舞台の切符をつかむこともあり得ない話ではない。もし実現すれば11歳になる開が夏季、冬季五輪を通じて最年少出場の日本記録を塗り替えることになる。

 五輪の同種目は最大で3人が出場できる。開も「学校の友達に『絶対出てね』と言われたので頑張りたいです」と力強い。令和の五輪にスター候補生が名乗りを上げた。