混乱!五輪チケットの最終関門「電話認証できない…」ネットに悲鳴

2019年05月10日 16時30分

申し込み初日の9日、都内でのPRイベントに出演した自転車BMXの中村輪夢(右)とタレントの渡辺直美

 アクセス殺到で長時間待ちの“大渋滞”が生じるなど混乱に陥った東京五輪のチケット抽選申し込みでは、「電話番号認証」でも不満の声が上がっている。9日から28日まで、国内在住者向けにインターネットを通じて行われる同申し込み。大会組織委員会によると、9日午後5時までのアクセス数は約130万件に上り、待ち時間が数時間に及ぶなど、つながりにくい状態が続いた。申し込みには電話番号の認証の手続きも導入され、ネット上には「電話がつながらない」との悲鳴、困惑ぶりも投稿された。

「電話認証できない人、番号更新して。〇〇〇〇ならつながるよ」

「電話認証できずに申し込めてない」

「申し込みの最後がまさかの電話認証。話し中でつながらないんですけど!! このシステムを考えた人出て来い!!」

 年齢層によっては、一生に一度かもしれない日本での夏季五輪。待望のチケット申し込みが大会公式サイトで始まった9日から10日未明にかけ、ネット上では「電話番号認証」「電話認証」という言葉が次々とつぶやかれ、トレンドワードのランキング上位入りした。

 パラリンピックと合わせて約1000万枚が販売される大会チケット。プロ野球の1球団が販売するチケット数の5年分とも言われ、規模の大きさとともに販売方法も複雑さを伴う。とりわけ6月に規制法が施行される不正転売の防止は大きな課題で、その一環として電話番号認証が取り入れられた。

 チケットの購入は(1)ID登録(2)観戦希望チケットの申し込みの2段階に分かれる。(1)で国内の電話番号を登録し、(2)で認証手続きに進む。申し込み画面に表示された認証用電話番号に、(1)で登録した番号の端末から電話をかけ、本人であることを示す…という流れになっている。

 ところが、本記事冒頭のコメントのように、電話が「つながらない」状況がネット上で相次いで伝えられる事態に。電話は番号が表示されてから120秒以内にかけるよう指示されており、話し中のためかけ直しを強いられた人も少なくないとみられる。「050」で始まる認証用番号への通話は料金がかかる。

 人気競技は高倍率が予想され、申し込みと当選枚数には上限が設けられた。申し込みは第1希望と第2希望がそれぞれ30枚まで。当たるのは最大で30枚。そのためか、申し込みに必要なIDは、1つの電話番号で複数持てないようにされた。1台の固定電話で家族全員がID登録することもできない。電話番号認証はそうしたシステムを機能させるためのものだが、申し込み早々にまさかの?「話し中」多発で混乱を招いてしまった。

 認証手続きは、番号につながり、「電話番号認証に成功しました」との音声ガイダンスを確認して電話を切る。通話終了後、「認証完了する」ボタンをクリックして作業終了となる。

 ネット上では一夜明けた10日午前も、「電話番号認証がつながらない…ヤバイ」「最後の電話番号認証が手ごわい」「やっと申し込みできた」といった報告投稿が続いている。

 一部ユーザーには戸惑いも呼んだ電話番号認証システムは、業界大手のチケットぴあが2017年に会員登録に際して導入した。やはり1つの電話番号で1つのIDしか取得できないようにするもので、複数ID取得によるチケット大量購入という不正なケース発生を受けて始まったという。

 組織委によるとID登録数は8日午前0時の時点で約295万件だったが、9日午後5時には約355万件と急増した。販売サイトは大量アクセスに備え、待ち人数や時間を表示する「ウェイティングルーム」のページに誘導する仕組みを設けた。最大で18万人が待機し、最長2時間の待ち時間が生じたというが、途中で手続きを進められなくなる現象もあり、実際にはさらに長時間を要した事例もあった。

 長い待ち時間などについて組織委の鈴木秀紀チケッティング部長は「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と陳謝。混乱は想定外の人気過熱を物語るものなのか…。