やり投げディーン元気の処世術

2012年06月01日 12時00分

 ロンドン五輪へ向け、陸上男子やり投げのディーン元気(20=早大)のコミュニケーション力が注目を集めている。

 

 4月の織田記念国際大会で日本歴代2位となる84メートル28をマークし、一躍五輪代表の有力候補になった。だが、この超新星がたけているのは競技力だけではない。規律の厳しい早稲田大学競走部にあって抜群の〝処世術〟を見せているのだ。

 

「1年時、入部するときに、ハーフ(父が英国出身)だったんで不安だったんですよ。外国人気質で上下関係とか、疎かったらどうしようと。そうしたら、全く違いました。OBや先輩がいたら真っ先にあいさつしに行くんですよ。ほかの新入生がなかなか行けない中、一番早いですね。言葉遣いもしっかりしているし、すっかり信頼を勝ち得ています」(競走部の部員)

 

 実際に、競走部には染髪やパーマなどが禁止されるなど髪形にも厳しい制限がある。ところが、ディーンは襟足の長いウルフスタイルにしていたにもかかわらず、全く〝おとがめ〟がなかった。前出の部員は「いや~、賢いっす。けっこう奇抜な髪形だったんですけどね」と笑った。今では、朝練習も「自分のリズムを崩したくない」という理由で特別に免除されることもあるというのだ。

 

 これもすべて、ディーンが身につけた日本の伝統的な処世術のおかげ。映画「アバター」の主演俳優サム・ワーシントン(35)似のイケメンは「五輪が決まってもそれは通過点。世界に出ていきたい」と言うが、素顔は誰より日本人らしい!?