東京五輪チケット不正転売に詐欺不安 規制強化も悩み尽きない組織委

2019年04月19日 16時30分

北島康介氏がチケット販売方法について発表した(左は大橋未歩アナ)

 トラブルは回避できるのか。2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は18日、国内在住者向けの五輪チケットの販売方法について5月9日午前10時からインターネット上の公式チケット販売サイトで抽選申し込みの受け付けを開始すると発表した。期間は同28日午後11時59分までで、抽選結果は6月20日に公表する。

 開会式の「A席」と位置づけられる席種が最も高額の30万円。他にも陸上競技は最高13万円、競泳は10万8000円と高価格で設定されたが、争奪戦となるのは必至。野球、サッカー、テニス、ゴルフ、体操、柔道などの人気競技は入手が難しい“プラチナチケット”になるのは間違いないだろう。

 入場券をめぐっては組織委も不安を募らせている。まずは高額な取引が行われる転売だ。6月14日に施行されるチケット不正転売禁止法での規制強化に加え、大手フリマアプリ「メルカリ」やヤフーが運営する「ヤフオク!」、楽天が運営する「ラクマ」が入場券の出品禁止を決めた。ただ、無数に広がるサイトやSNS上ですべての不正取引を防ぐことができるとは限らない。

 また、申し込みから購入までの流れがほぼインターネットによる手続きのため、不慣れなお年寄りを狙った詐欺が発生する可能性も十分に考えられる。組織委の古宮正章副事務総長は「世の中には不正な取引、不正な詐欺がある。私どもとしては正規ルートで買っていただきたい。とにかく安易な買い方をしない、だまされないように」と注意を呼びかけた。

 鈴木秀紀マーケティング局チケッティング部長は「(警戒は)警察だけでなく、こちらも随時チェックしていきます。どうしてもいたちごっこになってしまう部分がありますが」と目を光らせるが、心配のタネは尽きない。