本田ボランチ起用にムスッ!

2012年05月28日 12時00分

 本田が豹変した。埼玉合宿に突入した日本代表は27日、海外組中心のメンバーで浦和ユースと練習試合を行い、6―0で大勝した。調整が目的ながら、MF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)は本来のトップ下ではなくボランチ(守備的MF)での出場となったことに不満顔。冗舌だった前日までとは変わり、言葉数を減らしてトップ下としてのプライドをのぞかせた。

 

 本田の機嫌は明らかに悪かった。練習試合を終えて取材エリアに現れたが、話したくないという雰囲気を出していた。アゼルバイジャン戦後は背番号の話題やW杯予選への意気込みなど〝オレ流〟の言葉で独演会のムードすらあったが、この日は違った。

 

 原因は練習試合の布陣にあった。本田は本来のトップ下ではなく、長谷部とともにボランチに入り、攻撃的MFには岡崎、香川、宮市が並んだ。国内組のほとんどが前日に試合をこなしていたため、練習試合は事実上海外組だけでの編成。試合勘を取り戻し、フィジカル面での上積みを求める目的で急きょ組んだ試合だけにポジションには意味はないが、それでも本田には納得がいかなかった。

 

「ボランチ? まあ、3日(オマーン戦)にはトップ下で出るんじゃないの。印象? 普通。CSKAでもやってるし」。これだけ言うとあっさりと引き揚げた。いくら練習とはいえ、香川にトップ下のポジションをとられたことが本田のプライドを刺激した。ザック監督や代表スタッフの意図は理解しているが、絶対的な存在ではないとされたことに気分がいいはずはなかった。

 

 もちろん、目標はあくまで6月3日のW杯最終予選オマーン戦。そこに向けて調整のピッチは上がってきた。30分ハーフの練習試合だったとはいえ、パスの精度や運動量も改善されてきた。

 

 プライドを刺激されたことで、本田の闘志はさらに大きくなった。オマーン戦まであと1週間。さまざまな思いを爆発させる準備は着々と整えられている。