JOC竹田会長 6月退任に“裏”はない!?

2019年03月19日 16時30分

竹田恒和会長

 2020年東京五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査対象となった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)は、19日のJOC理事会で6月の任期満了まで務めて退任する意向を表明する見通しだ。

 招致疑惑が五輪に与える影響を懸念する声が国内外で強まったため、続投を断念して退任の意思を固めた、というところか。しかし竹田氏周辺の事情に詳しいA氏は「原則からいくと6月で任期が満了する。その原則にのっとった行動というだけの話」とさらり。続投断念という点についても「任期を東京五輪終了まで特別に延ばすという話も出たが、それは(竹田氏が)五輪を誘致した最大の功労者なので、周りからそういう話があった。ただそれは断るということだと思う。原則通り、特別なことはしないでほしいということ」と語り、疑惑とは別の話だと強調した。

 では任期満了とはいえ、なぜ東京五輪まで続投せず6月に退任するのか。「ずいぶん意地悪に言っている媒体もあるようだが、JOCは定年制だから。ご本人はそういうつもり(延長)は最初からなかったみたい。お金や地位に執着がある人ではないので、竹田さんが何かを画策したりというのは僕のイメージでは考えられない。彼に会ったことがある人なら皆そう言うと思う」(A氏)

 この疑惑は竹田氏が当時理事長を務めていた東京五輪の招致委員会が、コンサルタント会社(シンガポール)に送金した2億円超の一部が、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)委員の買収に使われたのではないかというもの。ただ、竹田氏は一貫して潔白を主張している。辞任すれば疑惑を認める形となる上に、辞めたところでフランスの捜査が終わるわけではないのも確かだが…。辞任するにせよ、退任するにせよ、JOC会長として竹田氏に詳細を説明する責任があることは間違いないだろう。