米プロバスケットボールNBAは5日、10月8日と10日にさいたまスーパーアリーナで、ヒューストン・ロケッツ対トロント・ラプターズのプレシーズンゲーム2試合を行うことを発表した。NBAが日本で試合を行うのは、2003年にスーパーソニックスとクリッパーズが公式戦で対戦して以来16年ぶり。今回来日する2チームはファン以外にはなじみが薄いが、実は「銀河系軍団」を上回るスター集団だ。

 1992年の開幕戦でも来日したロケッツには北京&ロンドン五輪金メダリストのクリス・ポール(33)と、今季32試合連続で30得点以上という歴代2位の記録を達成したジェームズ・ハーデン(29)が所属。米スポーツ専門局ESPNによれば、この2人はともに今季の年俸が約3565万ドル(約40億円)で、リーグ全体の年俸ランクでも2位と4位だ。

 また今季東地区で2位と好調のラプターズにはリオ五輪金のカイル・ローリー(32)がおり、こちらの年俸は約3120万ドル(約35億円)で7位。両チームの年俸上位5人の合計は、ロケッツは約128億円で、ラプターズも約107億円となる。

 これはサッカーで「銀河系軍団」と称された2000年代前半のレアル・マドリードのレギュラーの年俸総額約100億円を上回る数字。時代が違うが、サッカーの11人に対してバスケは5人なので、いかにすごいかがわかる。

 プレシーズンとはいえ、開幕直前ということでベストメンバーでの戦いが予想される。会見に出席した日本初のNBA選手、田臥勇太(38=栃木)ですら「NBAはすべてが世界一。それを日本で見られるのが楽しみ。わくわくする」と高揚感を隠せない。100億円軍団はどんなプレーを見せてくれるのか。