怪物ボクサー・井上が“快挙”達成

2013年03月31日 16時00分

 フジテレビが改心!? “怪物ボクサー”井上尚弥(19=大橋)が27日、デビュー3戦目となる日本ライトフライ級1位佐野友樹(31=松田)戦(4月16日、東京・後楽園ホール)に向け、所属の大橋ジムで会見した。当日はフジテレビがゴールデンタイムに全国ネットで生中継。ノンタイトル戦としては異例の扱いで、「カメラを通常のボクシング中継の5台から11台」(同局スタッフ)に倍増し会場には大型ビジョンを3台設置するなど、相当な力の入れようだ。

 

 今後、同局では井上の試合を常にゴールデンで放送する予定。井上の知名度を一気に上げるための先行投資という意味合いも込められている。

 

 それでも、目指す視聴率には「目標やノルマとなる数字はありません。それがあると、我々がいろいろしたくなる」(熊谷太助プロデューサー)

 

 バレーボールやかつてのK―1、PRIDE中継では、タレントを大量投入したり、ドキュメント仕立ての過剰な演出で批判を浴びた。それを井上戦中継では封印。すでにボクシング好きの千原ジュニア(38)が両選手の取材に訪れているが、基本的にはボクシングの魅力をストレートに伝える番組作りに徹するという。

 

 すべてはスーパースター候補への期待の表れだ。それに応えるように井上は「ゴールデンでやる以上、内容が求められる。世界チャンピオンレベルの試合を見せたい」と意気込んだ。

 

 最高のシナリオは井岡一翔(24=井岡)が持つ国内の世界奪取最短記録(7戦目)の更新だが、井上は「一つひとつ、目の前の試合を勝っていきたい」とこれまで通りのスタンス。局側も「大みそか? 今は考えていません」と急がすつもりはない。怪物が日本のスポーツ中継のスタイルを変えてしまうかもしれない。