【香港・25日発】香港で開催中の自転車競技の「2018―2019UCIトラックワールドカップ」第6戦の初日(25日)の男子チームスプリントで、日本チームが銀メダルを獲得した。第1走雨谷一樹、第2走新田祐大、第3走深谷知広(いずれも日本競輪選手会)の布陣で臨み、予選、1回戦をともに2番目のタイムで決勝へ進出した。

 決勝ではオーストラリアとの対戦になり、日本は44秒148のタイムで、オーストラリアの43秒815に及ばずも銀メダル獲得となった。本種目は2020東京五輪ではチームスプリントの出場枠を獲得できればケイリン、スプリントにも出場枠をもたらす重要な種目である。先月インドネシアのジャカルタで開催されたアジア選手権の優勝とともに、今大会の2位は大きなオリンピックポイントの加算となった。

 日本男子チームスプリントはアテネ五輪で銀メダルを獲得した実績ある種目ながら、リオ五輪では出場を逃している。ワールドカップでのメダル獲得は2012年10月コロンビアのカリ大会以来、約6年ぶりだった。

雨谷一樹コメント
「予選から僅差の戦いで、1回戦を勝てた(決勝進出を決めた)ことが一番大きい。決勝は自分としては今日一番の走りができた。世界選手権に向けてタイムを上げられるように頑張りたい」

新田祐大コメント
「長い長い(チームスプリントでの)メダルまでの道のりだった。獲得できて素直にうれしい。決勝は負けてしまったけど、一人ひとりがこの緊張感の中で走れたのはいい経験になったと思う」

深谷知広コメント
「前回のケンブリッジ大会でチャンスを逃していたので、今度こそはという思いがすごく強く、チームの団結力も一層上がっていたと思います」