新生なでしこ 川澄奈穂美、大儀見優季が若手糾弾

2013年03月08日 16時00分

【ポルトガル・パルシャル発】世界ランク3位の新生なでしこジャパンはアルガルベカップ初戦で同12位と格下のノルウェーに0―2で完敗した。佐々木則夫監督(54)は、A代表デビューを飾った新ヒロインMF田中陽子(19=INAC神戸)ら若手を積極的に起用したが、力不足を露呈。主力組も若手イレブンの意識の低さを糾弾するなど、新生なでしこは前途多難の船出となった。

 

 注目の新体制の初陣。ロンドン五輪決勝の米国戦以来、約7か月ぶりの国際試合となった新生なでしこジャパンが醜態をさらした。初代表5人をスタメンに抜てきしたが、序盤からノルウェーに押し込まれた。足元がおぼつかないまま、ミスを重ねて完敗。新旧イレブンのレベルの差が浮き彫りとなった。

 

 佐々木監督も「1点も取れないのは屈辱。まだ(海外選手に)対応できていない。若い選手も経験して得るようなプラスもなく、マイナスしかないですけど、この反省を次に生かしてほしい」と予想外の不出来に落胆の色を隠せない。

 

 指揮官の狙いはベテランのMF澤穂希(34=INAC神戸)、MF宮間あや(28=岡山湯郷)らを外し、若手に経験を積ませて世代交代を進める考えだった。ところが、FW京川舞(19=INAC神戸)が国内合宿で風邪をひいて代表落ちとなるなど若手イレブンは自己管理ができておらず、甘さが目立った。しかも、実戦ではDF陣によるパスミスやマークのズレ、FWの消極的プレーなど力不足を露呈。佐々木監督は今後の強化戦略の大幅な見直しを迫られることになった。

 

 主力もふがいない若手イレブンにダメ出しを連発した。キャプテンを務めたMF川澄奈穂美(27=INAC神戸)は「勝つ気持ちでいたが、結果も出なくてふがいない。若手は難しかった? 初めてであろうが、代表経験が長かろうが、日本代表であることに変わりはない」と手厳しかった。

 

 さらにFW大儀見優季(25=ポツダム)は、若手イレブンの姿勢をこう糾弾した。

「初代表だから…というのは違うと思う。こういうところでも『世界一』であることを見せないといけなかった。(ドイツ女子)W杯で優勝して(ロンドン五輪で)銀メダルも取って世界から見て、日本は(強い)というふうにならないと…。胸に(優勝チームがつける)W杯エンブレムが入っているユニホームを着る以上、違いを見せないといけない」

 

 次戦は8日に強敵ドイツと対戦する。佐々木監督は「ベストで戦う。勝ちにいきます。しっかりと反省し、球際やコンタクトの強さをしっかり順応できるようにならないと。選手には負けただけではなく、次に何が必要かを、何ができるのかを発見してほしい」。

 

 なでしこジャパンは2015年カナダ女子W杯での連覇に向け、不安いっぱいだ。