マラドーナ氏第2の故郷で国税局とバトル再燃

2013年03月04日 11時00分

 サッカーの元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏(52)が2月25、26日の2日間にわたって第2の故郷イタリア・ナポリに滞在。税金問題を巡り大騒動となった。

 かつてセリエAのナポリで大活躍した英雄の凱旋とあって、1000人近いファンが滞在ホテルに押し寄せるフィーバーぶり。だが、今回はイタリア国税当局との熱きバトルに注目が集まった。国税当局は、マラドーナ氏がナポリでの現役時代晩年の契約とナポリと結んでいた肖像権契約に問題があるとして、所得税を滞納していると主張。2005年に起訴し、延納期間延滞金2350万ユーロ(約28億円)を含む、総額4000万ユーロ(約48億円)の納税義務があるとした。同年にマラドーナ氏がイタリアに入国した際にはダイヤのピアスや高級腕時計、バラエティー番組出演のギャラを差し押さえた。

 それ以降はイタリアに近寄ることはなかったが、今回の入国で会見を開きあらためて「潔白」と力説した。「ずっとここに帰ってきたいと願っていた。正々堂々としたい。私は誰も殺していない。私は1リラ(当時の通貨単位)たりとも未納はない」と不満を爆発させ、ナポリターノ大統領(87)との“直接会談”まで要求。まさにお騒がせ男の面目躍如となった。

 マラドーナ氏の弁護士団は税務当局と協議し「当局から正式な徴税通達を受け取ったことは一度もない」として、納税義務がないと強調。徴税の関連書類の再確認を要請した。

 今回の件ではナポリ市民だけでなくイタリア国民の多くが当局側に反発。同24、25日に行われた同国総選挙の結果がさらに国政を混迷させるものとなり「自分たちの失政の穴埋めをディエゴの税金でするつもりか!」などとファンから厳しい声も出た。国税当局は再調査を示唆するが、さらなるパフォーマンスでマラドーナ氏は“無罪”を勝ち取ることができるのか。