ボクシングの元世界5階級王者、フロイド・メイウェザー(41=米国)が17日、都内で記者会見を行った。

 ボクシングの協栄ジム、ダレノガレ明美(28)らが所属する「LIBERA」とメイウェザーがタッグを組んで「日本で復帰戦を行います」との触れ込みで行われたこの日の会見には、協栄ジムの金平桂一郎会長(52)、亀田三兄弟らも出席した。

 だがメイウェザーの口からまず語られたのは「モデル、高級自動車販売、カジノ、ナイトクラブなどを展開していきたい」とのビジネスプランだった。

 ボクシングについては「亀田兄弟とパートナーシップ、コラボレーションして、アジアに広げていきたい」と話すのみにとどまった。

 今回が8度目の来日というメイウェザーは、10月にも再来日するとのことだが、その目的は「自動車販売とナイトクラブ」のビジネスだという。

 記者会見の案内としてマスコミ各社に送られたリリースには「2019年、日本での復帰戦が決定」。これを本人が発表する、とはっきり書かれていた。

 だが会見は「交通事情」を理由に開始が30分遅れ、予定されていたメディアからの質疑応答は、開始直前になって急きょ「中止」が告げられた。

「会見」も、あらかじめ用意されていた質問を通訳が聞き、それをメイウェザーが答えたのみ。今後の試合に関して話したのは「ショータイム(米ケーブルテレビ)などと話し合いたい」「東京で、パッキャオとやるかもしれない」ということだけで、具体的な内容は一切なかった。

 復帰戦発表を目当てに集まった約100人の報道陣の間には会見終了後、「こういうのは“やるやる詐欺”というのでは…」というむなしい雰囲気が漂った。