日本体操協会が設立したパワハラ問題を調査するための第三者委員会について、リオデジャネイロ五輪女子代表、宮川紗江(19)の代理人の山口政貴弁護士が10日、都内の協会を訪れ、メンバー一新を求める異議申し立てを行った。

 塚原千恵子女子強化本部長(71)、塚原光男副会長(70)のパワハラを調査するため5人の弁護士からなる第三者委は7日に立ち上がった。しかし、委員長を務める岩井重一氏が朝日生命が株主に名を連ねるブロードリンク社の顧問弁護士を務めていることが発覚(10日付で辞任)。

 また、委員の松田純一氏が朝日生命大手町ビル内に事務所を構えていることなどが批判を浴びていた。

 山口氏は「第三者委員会の人選に疑義がある。もう一度考えて直してもらいたい。こういう状況下ですと『朝日生命』というお名前が出てくると、非常に考えちゃう。(最終)判断の内容もなかなか受け入れられないという考えも出てくる」と来訪の理由を説明。

 委員長の交代だけでなく、メンバーの刷新を望むとし「私としては『この方にお願いしたいな』という候補の方はいらっしゃる。本件に全く関係ない、みなさんもよくお名前を知ってらっしゃる方」と代案があることを明かした。