体操パワハラ問題で注目の「女帝」千恵子氏は自らも過去に“先代”と確執も

2018年08月31日 16時30分

にわかに「女帝」と呼ばれ始めた千恵子氏

 レスリングに続いてパワハラ問題が持ち上がった体操界。ともに五輪で金メダルを量産する目玉競技だが、指導者と選手の関係が密であり、採点で評価される体操では、トラブルや人間関係のあつれきが何度か表面化してきた。

 宮川紗江(18)の告発で、にわかに「女帝」に祭り上げられたのが、日本体操協会女子強化本部長で朝日生命体操クラブの女子監督でもある塚原千恵子氏(71)。この呼び名に「もっといいのないの」と本人は苦笑したと一部で報じられた。千恵子氏はかつて「女帝」との確執が取り沙汰されただけに、皮肉な“命名”かもしれない。

 さかのぼること四半世紀の1991年。山形で開催された全日本選手権の大会中、91人の女子出場者のうち55人が採点への不信感などから棄権する前代未聞のボイコット騒動が起きた。批判の矢面に立たされたのが、女子競技委員長だった塚原光男氏。大量棄権を巡っては協会の実力者の関与がささやかれ、「女帝」と話題に。光男氏の妻である千恵子氏と「女帝」の対立も浮かび上がる格好となった。

 千恵子氏が「月面宙返り」で世界を制した五輪金メダリストの光男氏とともに築き上げた名門・朝日生命クラブでは、トップ女子選手とのあつれきも報じられた。

 80~90年代に全日本選手権の個人総合で5連覇を遂げた「和製コマネチ」小菅麻里は、採点への不信感をきっかけに恩師への疑問も口にして移籍した。2009年の世界選手権の個人総合で2位に入り、日本女子として43年ぶりのメダルを獲得した鶴見虹子も、退部した際にはクラブ側との関係悪化も一部で疑われた。

 15年に引退した鶴見さんは30日、「元朝日生命で元日本代表として、全力で宮川さえちゃんを応援したいです」とツイッターで発信し、広く応援を呼びかけた。