体操女子でリオ五輪代表の宮川紗江(18)が、日本体操協会の塚原千恵子強化本部長(71)からパワハラを受けていたと会見で告発して波紋を広げているが、TBS系朝の情報番組「ビビット」が31日、宮川に支援の救いの手を差し伸べた高須クリニックの高須克弥院長(73)と、渦中の千恵子氏に電話取材を敢行し、その発言を番組で紹介した。

 高須氏は宮川の会見後にツイッターで「力になりたいと思います。僕でよければ契約します」と表明し、さらに宮川と連絡がつくと「具体的なサポートのご相談を担当同士ですることになりました」とツイートした。

 TBSの取材に高須氏は、支援の理由として「有望な選手が周りの邪魔で活動制限されるとためらわず本能的に、脊髄反射的に動いちゃうんです」と説明し、「企業の支援を受けていたのを切られちゃって、じゃあそっくりそのまま引き継ぎますよと。言ってくれれば全部やりますと伝えてくださいと代理人にオーダーしました」と宮川とスポンサー契約し、活動を全面的に支援していく意向を示した。

 一方、パワハラを行ったとされる千恵子氏は電話取材に対して、宮川が「朝日生命体操クラブに移籍させようとしていると確信した」と話したことに「私、勧誘してないもん、全然。駆け込んでくる人がいることもありますけど。勧誘された人がいるなら連れてきてください」と話し、宮川の家族と速見佑斗コーチ(34)に対して「宗教みたい」と発言したことについては「それはもう話を聞かないからね。“あんたたち塊みたいね、宗教みたい”って言いました。凝り固まっているからね」と認めた。

「オリンピックに出られなくなる」と“恫喝”した件には「宮川は前の大会で種目別で7位だった。最近いい試合ができていないから“このままじゃオリンピックに出られない”と言ったのを、その部分だけ言葉を切り取られた」と反論した。

 また夫である塚原光男副会長(70)と一緒に宮川に詰め寄ったとされる件について「うちの夫なんてかわいそうだよ。二言三言のことが、“副会長がいたから圧力をかけられた”なんて、もうメチャクチャ」と、自分たちに非はないとした。