男子バスケットボール日本代表選手4人がアジア大会開幕早々に及んだ買春騒動。ジャカルタ市内南部にある歓楽街ブロックMで、それぞれ女性をホテルに連れ込んだ。

 ブロックMとはどんな場所か。ジャカルタ在住の駐在員が解説する。

「地元民向けのローカルなデパートがいくつか並ぶ繁華街です。その谷間のようなエリアに、現地在住の日本人向けの店が並んでいます。リトル・トーキョーとも呼ばれています。そこに、日本人相手のカラオケクラブも20軒ほど点在している」

 日本語の通じるブロックMは、これまでにもたびたび国際大会に来たスポーツ選手や、タレントなどが訪れており、スポンサーお膳立てのもと「夜の接待」をする場所として、ひそかに知られていた。カラオケクラブには日本の歌も入っており、女性をはべらせることができる。日本のキャバクラのような感じだ。

 ある現地日系企業の幹部は「インドネシアは多民族国家で混血が進んでいるからか、エキゾチックで整った顔立ちの子をよく見る。とくにブロックMではスンダ族の女性が多いが、日本人好みのロリ系と評判です」と話す。

 カラオケ店の場合、入場料、席代、指名料、ドリンク、料理と飲むだけで1万円前後になる。「お持ち帰り」となれば、連れ出し料金がかかり、女性へのチップも必要だ。基本的に「朝までコース」で、すべて合わせて2万~4万円という遊びだ。

 4選手はカラオケ店の中には入っていないと主張しているが、9000円を支払っての“プロ”相手だった。なおインドネシアでは売買春は違法。運悪く摘発されると警察署に一晩は留置され、5万~10万円の罰金を払って釈放されるという。

 強制帰国の憂き目に遭った4選手だが、現地ではほとんど報道されていない。日本の恥が広まっていないのは、幸運だったのかもしれない。