【バドミントン】桃田が日本男子初の金“意識改革”で精神的タフに

2018年08月05日 20時55分

日本男子初の金メダルに輝いた桃田(AP)

【中国・南京5日発】歴史を作った。バドミントン世界選手権男子シングルス決勝で桃田賢斗(23=NTT東日本)が世界ランキング3位で地元・中国のエース、石宇奇(22)を21―11、21―13のストレートで破り、日本男子初の金メダルに輝いた。

 勝ってもほとんど表情を変えなかった。派手なガッツポーズもない。それほどの圧勝だ。鉄壁のガードで攻撃をことごとく返す。相手はたまらず、ミスを重ねた。大事な場面では精度の高いスマッシュでポイントを奪い、試合を完全に支配。完全アウェーの会場を静まり返らせた。

 2016年4月、違法賭博店への出入りが発覚。無期限出場停止処分を受け、リオ五輪出場を逃した。復帰後、桃田は選手としての意識を変えた。日々競技ができる喜びをかみ締め、支えてもらった人への感謝の言葉を欠かさなくなった。ようやく果たせた一つの恩返しだった。

 当初はスタミナ不足が不安材料だったが、食事や体調管理を見直した。野菜嫌いだった男が女子選手を見習い、遠征に炊飯器を持参。「(以前は)キツくなったらすぐ諦めていた。今はしっかり踏ん張れている。本当に成長できた」と精神的にもタフになった。

 一度は失った五輪の夢は2年後へ、しっかりとつながれた。