高校総体ボクシング 不正判定対策で「ビデオ判定」導入

2018年08月01日 16時25分

 2日から岐阜市のOKBぎふ清流アリーナで開催される高校総体(インターハイ)のボクシング競技で「ビデオ判定」が急きょ導入されることになった。

 日本ボクシング連盟(国内アマチュアボクシングの統括団体)のドン、山根明会長(78)による助成金の流用や不正判定が表面化したことで、今年の高校総体は騒然とした雰囲気の中で開幕を迎えた。

 1日に行われた開会式であいさつに立った岐阜県ボクシング連盟の四橋英児会長は出場選手や関係者を前に「今年の大会はすべての試合をビデオで記録します。判定についての疑義があったらすぐに言ってください」と発表した。

 同会長は「このことが審判の皆さんに対する侮辱になってしまうことは分かっています」としながらも、山根会長の意向によって特定の県や、お気に入りの選手に判定が偏っている事実を踏まえ、実行に踏み切ったという。

 サッカーのロシアW杯で導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)や野球やテニスの「チャレンジ」のように、その場で即検証するわけではないが、採点に異議を唱えられた場合にはビデオを検証することで、正しかったかどうかを判断するという。

 岐阜県連盟が独自の判断でこれを決めたのはこの日のこと。判定結果が覆る可能性については「それはわかりません」(四橋会長)としたものの、客観的な“監視の目”ができたことで、公平公正なジャッジとなることが期待される。

 渦中の山根会長は「3日ほど前から入院した」(吉森照夫日本連盟副会長)とのことで会場には姿を見せなかった。

 前代未聞の喧騒の中、競技は2~7日まで行われる。