【日大アメフット問題】逃げ切り狙う田中理事長 被害者QB父の会見要請で狭まる包囲網

2018年06月05日 16時30分

奥野康俊氏

 このまま雲隠れは許さない――。日大アメリカンフットボール部の悪質な反則問題で日大のドン、田中英寿理事長(71)の会見を求める声が高まっている。

 悪質タックルで負傷した関学大QBの父、奥野康俊氏(52)は4日、自身のSNSで田中理事長の会見を要請。「日本大学におかれては、ここまでの社会問題となった事に対して、大学としてのガバナンスについて、代表である田中理事長の記者会見を希望するとともに、第3者委員会は形骸化し、風化させる、意図的に無駄な時間をかける事なく、公正かつ真摯な調査の上、きちんと事実を解明して頂く事を強く望みます」(原文ママ)と、日大の第三者委員会にもプレッシャーをかけた。

 内田正人前監督(62)の常務理事辞任を受けて1日に会見した大塚吉兵衛学長(73)は「現時点では法人ではなくあくまで学生、体育会の範疇(はんちゅう)の問題」と、田中理事長の“登場”は現時点では必要ないと説明。第三者委員会の調査結果次第で「私を超えて理事長から最終的なお答えが出てくるのでは」とした。しかし、調査結果が出るのは7月下旬と先のこと。これでは、問題の風化を狙った「逃げの姿勢」ととられても仕方がない。

 内田氏の職員としての処分は未定だが、日大関係者は「内田氏にゴマをすって生き残ってきた職員もいるが、基本的にはみんな同氏を嫌っている。まだ事業部がらみでも悪い噂もあり、今回はさすがに逃げ切れないはず。重用してきた田中理事長もこのままではまずいと思っているだろう」と、理事長に影響が及ぶ可能性は十分あるという。“ドン包囲網”が緩むことはなさそうだ。