関学大・奥野選手が実戦復帰 日大・宮川選手に「グラウンドでルールの中で勝負したい」

2018年05月27日 19時42分

実戦復帰した関西学院大の奥野耕世選手(左)

 日大とのアメリカンフットボールの定期戦で、悪質なタックルを受けて負傷した関学大QB奥野耕世選手(2年)が27日、大阪・吹田のエキスポフラッシュフィールドで行われた関大戦で実戦復帰した。

 6日に負傷した奥野選手は0―7とリードされた第2クオーター終盤、フィールドゴールの際に、ホルダーとして登場。3週間ぶりの実戦復帰を果たした。

 第3クオーターからはQBとしてオフェンス陣をけん引。38ヤードのタッチダウンパスを成功させるなど、パス、ランともにキレのある動きで逆転勝利に貢献した。

 試合後、取材に応じ「けがの不安はあったが、意識せず練習どおりに落ち着いてプレーできました」。けがの影響については、ヒザに多少痛みはあるが、プレーに影響はなかったという。

 日大のDL宮川泰介選手(3年)については「フットボールをする権利がないと言ってますが、それはまた違うと思う。本当にうまくて活躍できる選手だと思いますので、フットボールの選手として戻って、グラウンドでルールの中で勝負したい」と希望した。

 奥野選手の父・康俊氏は会見で、タックルを受けた後に奥野選手が「こんな悲しい思いをするなら、アメフットをするんじゃなかった」と涙ながらに訴えたことを明かした。しかし「家で一人で考え込んでしまいましたが、家族も『アンタはそんなこと考えんでいい。何も悪いことしてないんやから』と言ってもらい、その気持ちは吹っ切れました。今日も自分のやるべきことをしようと思って来ました」と力強く言い切った。

 また「学校に行って友達、先輩にいつも通り接してもらい、励ましてもらった。それでいつも通りに普通のアメフットができたんだと思います」と感謝の言葉を述べた。康俊氏も息子の元気な姿を観戦し、試合後、関学大を通じ「もう言葉にならないくらい感動しました。元気な姿が見られてよかった。涙がこみ上げました。応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました」とコメントした。