関学大「極めて不可解」日大からの再回答書に納得できず 定期戦も中止

2018年05月26日 19時33分

会見する鳥内秀晃監督

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で26日、被害を受けた関西学院大側が西宮市内の同校で記者会見した。

 関学大は日大から届いた質問書に対する再回答書を公表。しかし、その内容は内田正人前監督(62)、井上奨前コーチ(30)の会見の内容とほぼ変わらず、到底納得できるものではなかった。

 回答書で日大は、これまでと同様にタックルは選手と指導者の認識の「乖離」との見解を示し、さらに加害者であるDL宮川泰介選手(20)への聞き取りすら行われていなかった。

 小野宏ディレクター(57)は「現在に至るまで日大DL(宮川選手)へのヒアリングが行われていない。監督、コーチが指導した内容とDLの行為に乖離があったとするのであれば、部として正式にヒアリングをして理由を確認するのは当然のこと。極めて不可解」などと断じた。

 同席した鳥内秀晃監督(59)も「会見を見ていてもあいまいにしている。井上コーチも内田監督を気にして本当の思いを言えているのか。コーチですら言えないのだから、選手はもっと言えない。宮川君は真実を語っていると思う」との見解を示した。

 また内田前監督がオフレコで話したとされる「(ラフプレーは)何年か前の関学が一番汚い」との発言には「どのプレーのことか分からない。6年間の10試合ほどを調べた。反則は多いが、1プレー目にケガを意図的にやるようなものはない」と反論した。

 こうした状況から「これ以上の問答は平行線をたどる可能性が高い」と質問書はもう出さず、日大との定期戦を「信頼関係を取り戻すまで中止する」と発表。今後は第三者委員会に真相解明を委ねるとした。

 会見には被害選手の父親で大阪市議の奥野康俊氏(52)も出席。被害届を取り下げない一方で、宮川選手の検察による寛大な処分を訴える嘆願書を募集する考えを明かし「捜査を進めるためには取り下げるわけにはいかないが、被害届の被疑者が宮川君になってしまう。重い刑事責任を負うべきではない」と意図を説明した。被害選手はすでに練習に復帰しており、27日の関大戦(大阪・万博)に出場する可能性もあるという。