元ムエタイ世界ライト級王者の“野良犬”こと小林聡(46)が23日、自身がプロデュースする音楽と格闘技のミックスイベント「KICK ADDICT!」(25日、東京・豊洲PIT)に出場する元モデルボクサー・高野人母美(30)を主役に指名した。

 イベントは格闘技の試合が6試合行われ、大会1週間前に高野の緊急参戦が決定。総合格闘家の吉田正子(35)と特別ルールのボクシングマッチで対戦する。高野は昨年11月末付で日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出。今年に入り米カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動し、メキシコなどで試合をしていたという。

「1回(日本を)離れたけど、再開できるキッカケをくれたので出たいと思った。これを機会に(フロイド)メイウェザーと(コナー)マクレガーのように、ボクシングルールでやるのが面白いのかなと思った」とオファーを承諾した心境を説明した。

 昨年8月に実現したボクシングの元5階級制覇王者メイウェザー(41=米国)と総合格闘技「UFC」の2階級制覇王者マクレガー(29=アイルランド)がボクシングルールで対戦した“世紀の異色マッチ”に刺激を受けたという。

 小林プロデューサーは「もともとモデルで、変わった人で、面倒くさそうな人だなと思ったけど…(笑い)、今日会ってイメージが変わりました。イベントの最大の目玉になりますよ。見せてほしいのはKOでしょ」と期待をかけた。

 高野は「格闘技、面白いなっていう印象を残したい。(決着は)KOで、やるかやられるかのどっちかで。逆に私が倒れたら面白いかもしれない。それで会場が盛り上がるならオッケー」と決意を述べると、今後についても「いつでもウエルカム」と各イベントからの参戦オファーを心待ちにした。