アメリカンフットボールの定期戦(6日)で、悪質な反則行為で関西学院大学のQB選手を負傷させた日本大学のDL宮川泰介選手(20)が22日に開いた会見を受けて、日大広報部が同日、コメントを発表した。

 まずは「厳しい状況にありながら、あえて会見を行われた気持ちを察するに、心痛む思いです。本学といたしまして、大変申し訳なく思います」と謝罪。一方で、宮川選手が主張した前監督の内田正人氏(62)とコーチに悪質タックルを指示されたという件については、これを否定した。

「会見全体において、監督が違反プレーを指示したという発言はありませんでしたが、コーチから『1プレー目で(相手の)QBをつぶせ』という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です。誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います」とし、騒動当初からの説明の趣旨を変えなかった。

 さらに「宮川選手が会見で話されたとおり、本人と監督は話す機会がほとんどない状況でありました。宮川選手と監督・コーチとのコミュニケーションが不足していたことにつきまして、反省いたしております」と、あくまで悪質タックルは内田監督やコーチと宮川選手が意思疎通を欠いたことが原因と強調した。