【悪質タックル】日大選手“反則は監督やコーチの指示”主張 拒絶できなかった自身責める

2018年05月22日 17時22分

会見した宮川泰介選手

 アメリカンフットボールの定期戦(6日、東京)で悪質な反則行為で関西学院大のQB選手を負傷させた日大DL宮川泰介選手(20)が22日、都内で会見を開いた。冒頭で相手選手、その両親や関係者に対し深く謝罪した上で、反則行為の背景に日大の内田正人前監督(62)やコーチの指示があったことを明かした。

 宮川選手は陳述書を読み上げる形で、問題に至った詳細を述べた。今月3日、実戦形式の練習でプレーが悪かったとして井上奨コーチから練習を外され、内田前監督からは「宮川なんかはやる気があるのかないのか分からないので、そういうやつは試合に出さない。辞めていい」と言われた。

 試合前日の5日、井上コーチから「監督に、お前をどうしたら試合に出せるか聞いたら『相手のQBを1プレー目で潰せば出してやる』と言われた。『QBを潰しにいくんで僕を使ってください』と監督に言いに行け」と告げられた。さらに「相手QBがケガをして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」「これは本当にやらなくてはいけないぞ」などと念を押されたといい「本当にやらなくてはいけないのだと追い詰められて悩んだ。ここでやらなければ後がないと思って、試合会場に向かった」。

 試合のメンバー表に名前がなく、井上コーチに確認したところ「いま行ってこい」と言われたため、内田前監督に直接「相手QBを潰しにいくんで使ってください」と伝えると「やらなきゃ意味がないよ」という言葉があったという。

 井上コーチに「リード(DLの本来のプレーのこと)をしないでQBに突っ込みますよ」と確認したところ、同コーチから「思い切りいってこい」と言われたといい、試合前の整列時にも同コーチから「できませんでしたじゃ、済まされないぞ。分かっているな」と念を押されたそうだ。

 明らかに監督、コーチからの指示だったが、宮川選手は「たとえ監督、コーチに指示されたとしても、自分自身が『やらない』という判断をできずに指示に従ってしまったことが原因。事実を明らかにすることが償いの第一歩」とし、改めて深く謝罪。今後、アメフットを続ける意志がないことも明かした。