城西大アメリカンフットボール部出身で全日本プロレスに所属する大森隆男(48)が14日、悪質タックル問題について見解を述べた。

 大学アメフット部のOBとして「一般論になるけど、スポーツマンシップにもとりますね。背後からのタックルも反則だし、ボールを投げた後に行くのも反則だし」と大森は語った。

 当時、関東2部リーグに所属した城西大アメフット部では、身長190センチの恵まれた体格を生かしてDE(ディフェンシブエンド)のポジションで活躍。大学4年時には2部リーグ優勝を果たした。「僕がやっていた時から汚いことをやられたらやり返すことはあった。審判の目に見えないところで悪いことをする人もいた。よくないことではあるけど、それもプレーのひとつでした」と振り返る。しかも日大と関学大の両校はかねてアメフット界では東西の実力校として知られ、必要以上にライバル心が強かったと見る関係者もいるという。

「アメフットはプレーの一つひとつ前で円陣なりを組み、フォーメーションの指示を出したりする人がいる。その時に熱くなっている選手の感情をうまくコントロールするもんなんですよ。再発防止策? 選手より監督やコーチの役目ですね。選手のメンタルコントロールをする人間の役割がなおさら重要になる」。プロレス界の斧爆弾は、騒動の早期解決を望んでいる。