東京五輪の追加競技として実施されるスケートボードの日本代表争いは来年から本格化することになりそうだ。

 8月のアジア大会(ジャカルタ)の代表選考を兼ねた第2回日本選手権(13日、ムラサキパーク東京)のストリートでは、堀米雄斗(19)ら海外で活躍するトップ選手は不在。予選上位8人が出場した決勝は男子が平均15・25歳、女子が同13・87歳とフレッシュな顔ぶれとなった。

 五輪に出場するためには選手は出場資格を満たす必要がある。例えば、テニスはアジア大会のシングルス優勝者が東京五輪代表に内定する。ただ、スケボーではまだこのような枠組みは定まっていない。昨年は世界選手権のストリートが中止になる不手際もあった。国際的に対応の遅れが目立っており、日本代表の西川隆監督(52)は「あとはIOC(国際オリンピック委員会)の発表を待つだけ。その時期がいつかは何とも言えない」と静観の姿勢だ。

 そのため、有力選手も代表争いには照準を合わせづらい。東京五輪の出場枠は開催国、各大陸代表、世界ランキング上位者にそれぞれ与えられるとの情報もある。日本は各種目最大男女計6人が出場できることになるが、世界ランキング制の導入もこれからだ。

 東京五輪挑戦に意欲を示すスノーボード・ハーフパイプ五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(19=木下グループ)についても「レギュレーションが決まらないと、狙えない」(関係者)との声も上がる。西川監督は「海外組」の招聘について「それを引っ張ってくるのは2019年」と明言。追加競技ならではの“葛藤”が続いている。