スケートボードの第2回日本選手権・ストリート(13日、ムラサキパーク東京)で、男子は池慧野巨(いけ・けやき=17、iS OLLiES)、女子は伊佐風椰(いさ・かや=16)がそれぞれ初優勝し、8月のアジア大会(ジャカルタ)代表に決まった。

 高校2年の伊佐は2位とわずか1点差の接戦を制し「自分の得意な技を決められた」と笑顔を見せた。競技を始めたきっかけは「近くにスケートパークができて、犬の散歩で通りかかったら、滑っているお兄さんが格好よく見えた」。すぐにのめり込み、頭角を現した。まだ16歳ながら、キャリア10年のベテラン。「出たい気持ちはすごくあります」と東京五輪出場を目標に掲げた。

 一方、池は小学1年でスケボーを始め、実家の庭に造られた練習場で腕を磨いた。「優勝できたのはラッキー」と語ったが、実力は頭一つ抜けていた。名前には“ケヤキのように立派に育ってほしい”との願いが込められている。

「アジア大会はどういうのか知らんけど、外国人選手も出ると思うし、そいつらに負けへんように頑張ります」と意気込んだ。

 日本代表の西川隆監督(52)は「負ける要素がない」と話し、アジア大会アベック金メダル獲得に自信を示した。