〝捕獲された宇宙人〟は嘘だった 

2012年05月06日 18時00分

 世界一有名な宇宙人写真といわれる〝捕獲された宇宙人〟の写真はうそだったと当時の雑誌がネタばらししていたことが分かった。

 

 小型のサルのような宇宙人が、トレンチコートを着たCIAの諜報員らしき2人組に挟まれ、両手をつかまれてバンザイのような格好になっている。熱心なUFO・宇宙人マニアでなくとも、中年以上の人ならば誰でも一度は目にしたことがある写真だろう。

 

 この写真は、これまでに「サルの皮をはいだものではないか」「いや本物の宇宙人だ」「未知の生物だ」と多くのUFOマニアが議論し、宇宙人写真史上最も有名なものだった。

 

 しかし、超常現象の検証を行っているドイツのインターネットサイト「フォゲットモリ」がうそだと報じた。同サイトによると、写真の初出は、ドイツ初の週刊誌「ノイエ・イルストリーアテ」の50年3月29日号の「火星から人へ」という特集ページにある「火星人は身長70センチ」という記事。記事には陸軍省による「どこの惑星から来たのかは分からない宇宙人だが、この写真は他の報道機関に載っているニセモノ写真と違い、唯一の本物である」というコメントがある。

 

 しかし、エープリルフールのうそだという。「ノイエ」誌の50年4月5日号で「エープリルフールで、読者をだますための合成写真でした」とネタばらししている。しかも、宇宙人は当時の人気ローラースケートグループのメンバーの写真を縮小し、加工した合成写真だという。

 

 決定的なネタばらしだが、UFOマニアは、写真や情報がうそと判明すればするほど、それを「政府による陰謀だ」と勘繰る。いずれにせよ、衝撃的な写真の真相が判明し、いまの中年たちが少年時代に熱くなった宇宙へのロマンが一つなくなってしまった。