中高年もハマる「洗脳セミナー」の巧妙手口

2012年03月08日 14時00分

【危ない「洗脳セミナー」①】

あなたや同僚は大丈夫!? お笑いコンビ「オセロ」中島知子(40)の洗脳騒動は決して対岸の火事ではない。働く中高年の中にも〝マインドコントロール〟されてしまう人が少なくないという。中でも、怪しいセミナーにハマると人生を狂わせてしまう。その実態と、悪徳業者から狙われやすい人の特徴を探った。

「意外かもしれませんが、洗脳系セミナーにハマッてしまう中高年は少なくありません」
こう話すのはセミナープロデューサーの松尾昭仁氏(44)だ。
「洗脳というと、今回の中島さんのように人格まで破壊されてしまうことを想像しがちですが、もう少し〝緩い〟感じの洗脳セミナーもあり、実はこちらのほうが長期間にわたってお金を奪われ続けるという意味でも被害は大きいんです」
緩い洗脳セミナーって何ですか?
「特徴は、外部と遮断するために受講者を軟禁状態に置く点です。外の世界を感じさせないために、窓から光が一切入らないようにするところもあります。大きな音楽をかけたり、水や食事を極力与えずお香をたいたりして、精神的に追い込むパターンもあります」
大の大人がそんなことでだまされるとは思えないのですが…。
「いえいえ。集団心理が作用すると正常な判断をするのは難しくなります。例えば、セミナー初体験の人が10人集まったとしても、実はそのうち8人はすでに〝信者〟で本当の新規は2人だけ。目の前で、壇上で自分の弱みをさらけ出す行為や物品を購入する姿を見せられるとそれが当然であるように思えてくるのです」
なんとも恐ろしい話である。どんな人がハマりやすい?
「真面目な人ほど要注意です。さらに項目を挙げるとすれば、理系、弁護士や税理士など士業を営む自営業の人が洗脳されやすいですね。それから、景気が悪くなった、自分の仕事も悪くなったなどと他人のせいにする人もハマりやすいです」
こういった危険なお誘いは友達を通じてやってくることが多いとか。
「1人会員ができれば、その友人がセミナー主催者にとっては次のターゲットになります。というのも、『会社を辞めて独立したい』と思っている人の友人には同じように思っている人、同じような収入レベルの人が多いからです。だから、洗脳する側は会員に『あなたもこの講座で良くなっているのだから、悩んでいる誰かを救ってあげましょう』などと言わせて、次のカモを連れてこさせるのです」
自分で営業しなくてもカモがネギを背負ってくる状況を作りだすとはなんとも巧妙だ。
また、初回は無料、2〜5回目は受講料1万円、VIPは10万円などと〝階級〟をあえて作るのも常とう手段だという。
「人は差別されると弱く、自分も上の階級に進みたいと思ってしまうものなのです」

※②に続く

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