【麻美ゆま連載19】今後の「麻美ゆま」の活動って…

2014年12月30日 12時00分

【麻美ゆま「HAPPY&SMILE」:連載19】多くの人に病気のことを知ってもらいたいという思いで、講演活動を今も続けています。人前で病気のことを話すのには葛藤もありました。「麻美ゆま」として話しているのだけど、本名の「さやか」の体験談を話しているわけです。そこにどうしてもギャップが出てくるんですね。“元気なゆまちん”が病気になって、どう伝えていけばいいのか。

 2013年の年末に恵比寿マスカッツのイベントがあったんです。イベントに出ているのは麻美ゆまで、元気に「イエー!」だったのが「体力的に大丈夫ですか」と質問が来て、素の自分に戻っちゃう。さやかなのか、麻美ゆまなのか、すごい葛藤があって、もうタレントとしてはやっていけないんじゃないかと思い詰めたこともありました。

 伝え方の難しさは、やっぱり境界悪性腫瘍という病気だからというのもあると思います。私もこの病名は聞いたことがなかったし。がんという人もいれば、そうじゃないという人もいて、統一した見解のない病気なんですよ。だから伝えるのがすごく難しい。あくまで境界であって、卵巣がんではない。

 今までは麻美ゆまとして活動してきたけど、病気をきっかけにすべてをさらけ出すことになりました。自叙伝を執筆してすべてを打ち明けて、悩みも話しました。そうすることで少し楽になったところもあります。考えすぎず、ありのままの自分でいけたらなあ、と今は思っています。

 これからは枠や型にはまらずに麻美ゆまとして活動していきたいです。改めて考えてみれば、今までもそうだったんですよね。麻美ゆまの名前でいろんなジャンルのお仕事をさせていただきました。確かに現状ではAVのお仕事は難しいです。そこは今まで通りとはいかないけど、AVを除いたとしても、それ以外は今までと同様にいろんなジャンルの仕事ができるし、していきたい。

 闘病後にいろんな人に聞かれたのが「これからどんな新しいことをするんですか」ということでした。私は名前も変えてないし、事務所も変わってない。この質問が正直、ハテナなんですよ。今までもドラマに歌、「龍が如く2」というゲームのお仕事や映画撮影で太秦に行ったこともある。だから「何か新しいことを言ってください」みたいに聞かれると、すごいプレッシャーで…。現に講演活動とか新しいこともしているので、それを含めてジャンルにとらわれずやっていきたい。

 その中でも一番力を入れていきたいのが音楽活動です。抗がん剤治療後の10月下旬から11月まで米国ロサンゼルスに行ってきたんですよ。目的は音楽と語学を学ぶため。将来、長期的な留学をする際の下見も兼ねていました。

 ロスに滞在中、私の中で何か新しいものが開花したというか、目覚めたというか。学ぶってことが久しくなかったから、うれしくて、これを何か形にできたらなあって思ったんです。

 ロスでの日々は新鮮なことばかりでした。