【麻美ゆま連載13】AV出演を母に相談してみると…

2014年12月15日 12時00分

【麻美ゆま「HAPPY&SMILE」:連載13】グラビアの事務所を辞めるつもりが「AVに出ろ」と言われて、ものすごく怖かった。AVがどんなものかなんて、ほとんど知らないから、ダークな世界としか思えませんでした。社長は「契約している」と言うけど、契約内容がどうこうじゃなくて、AVをやらせるための手口じゃないですか。AVが怖いというより、社長が怖いというのが正しいかも。

 ただ、私にもお金をためたいという気持ちがありました。60歳手前くらいの母はリウマチを抱えながらも働いていて、父もフィリピンパブで作った借金があって苦しいのは知っていました。私がやることで家族を養えるならという気持ちが芽生えてきて、考えた揚げ句、母に相談することにしたんです。

 母に電話してAVのことを話したら、きっと「やめなさい」という言葉が返ってくると思っていました。ところが、「よくは思ってないけど、自分の人生だから好きにしなさい」と私に選択肢を与えるような言い方で…。マネジャーも「誰でもできる仕事ではないんだよ」と言ってくれたので、「じゃあ、やろう」と。

 このころにはグラビアに反対していた彼とは別れていました。このちょっと前に、私が彼の家で熱を出して3日間ほど泊まらせてもらうことになったんですけど、その間ずっとセックスを要求してきたんですよ。「手だけでもいいよ」とも言われて「高熱なのに…」と一気に冷めちゃったんです。

 やると決めた以上、やるしかないと思いました。ここで逃げちゃったら、何かすごい怖いことになりそうで(笑い)。とにかくお金をためて、とっとと辞めようって。20歳になったら辞めると思っていました。

 グラビア時代の麻生由真から「麻美ゆま」に名前を変えて、プロフィル写真も新しくしました。AVメーカーを面接のために回って、レンタルの「アリスJAPAN」さんとセルの「S1」さんからお返事を頂いたんです。母にはAVに出ると言ってあったとはいえ、友達にバレたくないという気持ちがあったので、セルが良かったんですよ。セルならDVDショップにしかないじゃないですか。レンタルだと大手レンタルビデオ店にも並んじゃう。

 だけど、2社同時デビューなんて今までにない話だと言われて「じゃあ、やります」と。中途半端な気持ちでやりたくないし、やるなら有名になるくらいの気持ちでやろうと腹をくくりました。とはいっても撮影日まで実感はなかったですけどね。

 撮影はアリスJAPANさんが先だった記憶があります。ついに人前で裸になるんだなと、とにかく不安と緊張でいっぱい。イメージではラブホテルで2人っきりで撮るのかなと思っていたんですが、現場に行ってみるとびっくり。一軒家のスタジオで、スタッフさんもいっぱい。ただセックスするだけと思っていたけど、それだけではないみたい。これはお仕事なんだ、作品を作るんだという気持ちが芽生えた瞬間でした。

 そしてついに撮影が始まりました。