【麻美ゆま連載8】解散ライブ終えてからが本当の闘い

2014年11月29日 12時00分

【麻美ゆま「HAPPY&SMILE」:連載8】恵比寿マスカッツの解散ライブの直後、握手会というか、来てくださったファンとのハイタッチがあったんですよ。立つのもおぼつかない状態だったけど、Rioちゃんに支えられて、ファンの方に直接「ありがとう」を伝えました。

 だけど、その後にあった打ち上げは早いうちに帰りました。まだメンバーに病気を打ち明けていなかったけど、打ち上げは「イエーイ!」ってノリなので、言い出すタイミングじゃないなと。2日後には2回目の抗がん剤治療が待っていたこともあるし、だからそれに備えて帰宅しました。

 備えなきゃいけないほど、抗がん剤というのはしんどいんですよ。びっくりするくらい副作用が出る。やるたびに気分が悪くなるし、いろんなところに不調が出てくる。そのたびに病院に行くことになる。打ってから1週目、2週目、3週目と時間がたつごとに出てくる副作用が違うんです。打ってすぐは体がだるくなって、しびれや湿疹、熱が出る。動悸も止まらないし基本的に寝たきり。1週目はとにかく耐えるしかない。2週目からは脱毛が始まるんです。抜け毛が増えたなって思ったら、翌日に2倍、翌々日に3倍とあっという間になくなっちゃう。

 3週目以降に注意しなくちゃいけないのが「骨髄抑制」です。抗がん剤ならではの副作用で、白血球や血小板の数値が下がっていくんですよ。だから感染予防が必要で、生ものは食べちゃいけない。血が出るようなけがをしたら、血が止まらなくなるので気をつけなきゃいけない。ちょっとしたことが重症になるので、外出もあまりしないようにしました。

 私は特に骨髄抑制の症状が出るので、3週に1回の抗がん剤治療を4週に1回にしたほど。最後に打ったのが8月中旬で、それまでは本当に大変でした。

 心残りなのは、治療中にマスカッツの卒業旅行があったんですよ。みんなでハワイに行くっていうもので。お医者さんのなかには「リフレッシュがてらいいんじゃない」という意見もある一方で「何が起こるか分からない」という意見もあって。本当は行きたかったけど、ギリギリまで悩んだ上で、やめにしました。

 現地で何かあったら私も対応できないし、そのときには髪の毛もツルツルだったんですよ。暑い中でカツラでいるのも大変じゃないですか。

 副作用に耐えながらも、目標だった解散ライブを終えてからが、本当の闘いなんだって思い直しました。ここからは抗がん剤の治療が本格的になるし「麻美ゆま」がまた復帰できるようにがんばろう。それが年末になるかどうか分からないけど、集中して病気に向き合うしかないんだって。漠然とですが、ファンクラブイベントで復帰しようかなと新たな目標を立てたんです。