【麻美ゆま連載5】手術から1週間 予想外の結果が…

2014年11月17日 12時00分

マスカッツメンバーから千羽鶴が届いた

【麻美ゆま「HAPPY&SMILE」:連載5】なんとか母親に本当のことを言うことができて、入院の日を迎えることができました。4、5年前にもへんとうの手術で入院はしたことあったんですが、3週間という長さは初めてのことでした。ありがたいことに、恵比寿マスカッツのメンバーから千羽鶴やメッセージボードが届いたり、DVDや漫画の差し入れがあったりして、時間を紛らわすことができました。

 手術までの間、日に日に不安や緊張が襲ってくるんです。手術はうまくいくのかな、人工肛門は避けたいなとか。どうしてもふとした瞬間に涙してしまうときもありました。

 手術の内容は、まずおなかを開けて、卵巣と子宮を取る。腸に関しては、手術中の「術中迅速診断」をもとに決めるというものでした。術中迅速診断というのは、本当は細胞を顕微鏡で見たりしないと分からないのを、肉眼でできる範囲内で手術をしながら診断して進めていくというものです。

 その術中迅速診断の結果、腫瘍が良性でも悪性でもない「境界腫瘍」だろうということになったんです。悪性だったら腸は切らないといけない状況で、お医者さんは「境界悪性」と診断した時点で一旦手術を中断して、外で待っている母と姉のところに、腸を切るかどうかを確かめに行きました。

 私は人工肛門は避けたいと母に伝えていたので、母は「そこは触れないでください」とお医者さんに言ったそうです。それで腸は切らず、人工肛門にもならずに済んだんです。

 手術中、私は全身麻酔を受けていたので、何が起きたかは覚えていません。手術が終わった後に意識が戻ったとき、とにかく寒かった。視力が0・02なんで、はっきりとは見えなかったけど、母と姉が身を乗り出して「さやちゃん、さやちゃん。終わったよ」って言ってるのを聞いてました。さやちゃんというのは私の本名です。

 手術から1週間後に出た病理検査でも、やはり境界悪性という結果でした。境界悪性にもがんのように、進行の度合いによってステージがあって、私の場合は「Ⅲb」というかなり進行していたものでした。境界悪性というのは、見つかる人の80%が「Ⅰa」だそうですが、私はすごくまれなケース。先生もレントゲンでは悪性のような広がりをしていたから、境界悪性と分かって予想外だったみたい。

 すごく理解されにくいですが、境界悪性というのは良性でも悪性でもない中間のものとしか言いようがないんです。お医者さんのなかでも統一した見解がないそうです。これはがんだという人もいるし、そうじゃないという人もいる。悪性と圧倒的に違う点は生存率だそうです。

 初めて境界悪性と分かって、私もよく分からなくていろいろ調べました。「Ⅲb」の症例が少ないから、治療法もあまり出てこなかったんです。これから抗がん剤を打つに当たって、ここでもセカンドオピニオンを聞きに行きました。