【麻美ゆま連載3】がん告知された日に元カレと終止符

2014年11月10日 12時00分

ジャケット撮影中に放心も

【麻美ゆま「HAPPY&SMILE」:連載3】病院で卵巣がんの疑いがあると告知を受けた1時間後には都内のスタジオにいました。移動中の車の中でマネジャーと何を話したか、よく覚えていません。とにかく泣いてました。頭の整理はつかないけど「恵比寿マスカッツ」最後のシングルのジャケットに自分が写っていないなんて考えられないという一心で現場に行きました。1人になるのもすごく怖かったし…。

 現場には病院に寄るので遅れることは伝えてあったんです。ただ詳細は言っていませんでした。現場に入ると「ゆまちゃん、またやせたんじゃないの」って言われて、今までやせたっていうのはほめ言葉だと思っていたけど「今日だけはそれは言わないで!」って気持ちでしたね。気付かないうちに体に異常が出ていたんだなと、やせたことと病気が結びついた瞬間でした。

 実はマスカッツのメンバーで蒼井そらちゃんにだけは、この現場で病気のことを伝えました。最初の病院に行って子宮内膜症かもしれないと分かった後に、そらちゃんとご飯を食べに行っていたんです。「子宮内膜症でマスカッツの解散ツアーには出られないかも」と話していて「結果分かったら教えてね」って約束していました。

 撮影ではふざけてるような写真も撮ったけど、なかには放心しちゃってるような写真もあります。そういう時はそらちゃんが私に「しっかりして。気を確かに」って支えてくれました。

 この日、そらちゃんが「とりあえず今日はウチに来なよ」と言ってくれて、そらちゃんちで過ごしました。今日、初めて卵巣がんって言われたから、そらちゃんちでもずっと調べてました。生存率とか調べて「そらちゃん、こうらしいです」って報告して。そらちゃんはとにかくそばにいてくれました。私は「死んじゃう」とか「仕事どうなるの」とかパニックで、冷静でいようとすることでいっぱい、いっぱい。

 その夜、そらちゃん以外にも病気のことを伝えないといけない人がいました。それは私の彼氏…いや、そのときは別れていたのですが、関係が続いていた元カレです。元カレの仕事が終わるのを待って、彼の家に行くことにしたんです。

 別れたとはいえ自分のなかでは大切な人で、この先も一緒に闘ってくれる、一緒にいてくれるだろうなって思ってました。元カレに病気のことを話したら「支えになるからね」って言ってくれたんです。でも、落ち着いてから、トイレに行ったら…見つけてしまったんです。明らかに私のじゃない生理用ナプキンがそこにあったんです!

 薄々ですが、最近態度が違うなって気付いてました。好きな人ができたのかなって。それならそうと言ってほしかった気持ちがあったんですよね。ずっと一緒にいた人だから、見抜けないわけないんですよ。だけど、彼から言われることなく、私がナプキンを見つけてしまった。

 ぐだぐだ関係を続けてしまった私も悪いんですけど、卵巣がんの疑いだけでもすごい出来事なのに、彼との終わりが同じ日に来るなんて、地獄のどん底に落とされたような気分になっちゃって。昨日までの日々ってなんだったんだろうって。

 ナプキンを見つけてすぐ、彼の家から出て行きました。そらちゃんに電話して、「もう私どうしたらいいか分かんないです」って泣いて、またそらちゃんちに戻りました。(次回は15日更新)