【麻美ゆま連載2】ヤセてきたのに膨らみ続けるおなか

2014年11月08日 12時00分

【麻美ゆま「HAPPY&SMILE」:連載2】体に異変を感じたのは2012年の年末でした。最初はおなかの調子が悪いだけ、年末だから疲れているのかなって思っていただけでした。でも、年が明けてからも全然良くならなくて、市販の整腸剤を飲んでもみたけど、変わらないんですよ。

 仕事もあって、なかなか病院に行けない間に、おなかがどんどん膨らんできました。妊婦さんみたいというか、ぽこんと風船みたいに。日常生活には支障はなかったけど、スカートが入らなくなったりはしました。おなかは膨らんでいるのに、仕事で人に会う度に「ゆまちゃん、またやせたね」って言われるんですよ。それでも、1年前に断食をしたことで体質が変わったんだろうと気にしませんでした。

 今思い返せば、スカート以外にも食べ物が苦しくて食べられなかったり、おしっこの回数が増えたりしていました。おなかが膨張しているせいで、ほかの臓器が圧迫されていたんでしょうね。

 病院に行く前々日と前日が最後のAV撮影でした。現場では監督さんたちに「おなかパンパンでやばいっすよ。これってガスですよね」なんて言って「絶対、腸炎だよ。病院で浣腸されるよ、ゆまちゃん」なんて話してました(笑い)。そうか、腸炎なんだ、浣腸されるのかなんて思いながら、次の日、病院に行ったんです。

 とりあえずレントゲンを撮ったのですが、先生が消化器系ではなく婦人科の病気の可能性が高いと言うんです。「最近、やせたとか言われます?」と深刻そうに聞いてきたり、腹水がたまっていると言われたりして「はい?」と思ったけど、とにかく原因を知りたくて婦人科に行きました。

 そこで調べたら今度は「子宮内膜症かもしれない」と。腸炎と思い込んでいたから「え?」っと戸惑ったのですが、検査のためCTやMRIを受けました。

 結果が出るまでの間、子宮内膜症についてネットなどで調べたんです。まず腹水で調べたら、いきなり「卵巣がん」って出てきて、いやいや違うでしょって。ほかにも気になったキーワードで調べていくと、どんどん道がそっちの方に導かれていく感じだった。「スカートが合わなくなってから病院に行く人がほとんどです」とも出てきて、これ自分のことじゃん!って。もしかしたら卵巣がんなのかもと頭をよぎり始めたんです。

 検査の結果が2月1日に出ました。そのときに先生から「卵巣に悪性の腫瘍の疑いがあります」と告知されました。男性にも女性にも分かってもらいたいのですが、卵巣の病気はおなかを開けてみるまで詳細が分からないそうです。だから、告知の時点では「疑い」でした。先生は「レントゲンで腫瘍の“顔つき”を見る限り、悪性の可能性が高いです。いろんな先生に見てもらったけど、10人が見たら10人が悪性というでしょう」って。このときに子宮を全摘出して、抗がん剤の治療をすることまで言われました。

 頭の整理がつかないまま、マネジャーの車に乗って、仕事に向かったんです。それは「恵比寿マスカッツ」最後のシングルのジャケット撮影の現場でした。(次回は10日掲載)