
ラブドールが好きで好きでたまらないという男性が、このほど“中華ドール”の正規輸入代理店「JUPITER DOLL」(東京都大田区)を開業した。
近年、ラブドールの素材として使われているのは「人体に最も安全」「より人肌に近い」とされるシリコーンだ。見栄え抜群で、日本国内の大手メーカーも採用している。
しかし、この店でスペシャルアドバイザーを務めるkentaさん(34)は「ヤルなら絶対TPEです」と力説する。
TPEとは「熱可塑性エラストマー」の英語の頭文字をとったもの。なぜTPEを推すのか?
「シリコーン製はヤッているときに反動がないんですが、TPE製は反発してくれる。自分は肌フェチなので、ヤッててどんなに気持ちいいかが重要。TPEは柔らかいですよ~。人間の肌に近いしよりリアル。ヤッているときにパンパンパンという音も出るんです」
同社では11社の中国製ラブドールを取り扱う。話題の「RZR DOLL(人造人科技)」もある。シリコーン製専門のメーカーだが、ハリウッド映画の特殊メークをしていた造形師が手がけ、ホクロや血管などもリアルに再現されている。値段的にはTPE製はシリコーン製の半額ほどだ。
「以前、シリコーン製のドールも買ってみたんですけど、やっぱりダメでしたね。硬すぎるんです。撮影を楽しむのならシリコーン製はいいでしょうね。見栄えがいいですから。シリコーン製にするか、TPE製にするかは、目的によって使い分けるのがいいと思います」
kentaさんの自宅には8体のラブドールがある。7体がTPE製で、シリコーン製が1体。すべて中国製で趣味として集めていた。趣味が高じて仕事になった。
現在「JUPITER――」は通販専門だが、年内には東京都心にショールームを開設する予定で、オンラインサロン(オーナー同士の交流の場)なども考えている。