処分しない!ニューハーフ僧侶による「ドール葬儀」登場

2020年05月06日 10時00分

ラブドールの葬儀を行うかとうさん

 人間をラブドールのように見立てて撮影することで知られる「人間ラブドール製造所」(大阪府東大阪市)が、ラブドールの葬儀を営む「ドール葬儀社」を開業している。

 ラブドールは限りなく人間に近い造形で、ゴミとして処分するには抵抗があるオーナーは多い。ドール葬儀社は、ラブドールの供養・葬儀を行い、処理施設への搬送を行うものだ。

 代表の新レイヤさん自身が所有するラブドールに対して、十分なお別れができなかった。そこで「お別れの時は人と同じようにお葬式をしてあげたい。ドールオーナーさんが安心してお別れを任せられる業者になろうと決意しました」。

 ドール葬儀社のプランは3つ。「ドールのお葬式プラン」(5万円)は、1体だけでラブドールの供養と葬儀を行い、処理施設に搬送する。「ドールの合同葬プラン」(3万円)は、複数のラブドールで合同供養、葬儀を行い、処理施設に搬送する。

 また「ドールのお葬式エンジェルプラン」(9万円)は、1体だけでラブドールの供養と葬儀を行った後、解体してから処理施設へ搬送する。他のプランと違うところは、ラブドールを機械で破砕されるのに抵抗があるオーナーのために、同社で解体するところだ。またすべてのプランに葬儀証明書と葬儀の様子の画像、もしくは動画がつく。

 供養、葬儀はニューハーフのセクシー女優で僧侶としても活動する、かとうれいさん(僧名・加藤禮詮)によって営まれる。「エンジェルプラン」で行われるドールの解体も、かとうさんが行う。

 かとうさんは「ラブドールの解体の際に使用するのは、生駒山修験宗(衆)二十七代目管長猊下所蔵の延秀の片切刃短刀です。元来、人を斬るためのものではない片切刃の短刀は、奉納刀や宗教儀式などに用いられています。このためラブドールに対する配慮として採用いたしました。魂を抜いてある骸であっても、最後の最後まで真心と敬意を尽くしたいという、我々の思いの表れでもあります」と説明する。

 日本では昔から「人形には魂が宿る」と考えられ、処分するにあたって人形供養がある。ドール葬儀社の誕生は、民俗学に沿ったものかもしれない。