【プロジェクトC】東スポ式・今さら聞けないコロナのギモン

2020年05月01日 11時00分

海外では動物も感染防止に努めている(ロイター)

【プロジェクトC】コロナ感染拡大防止のため各メディアは日々、役立つ知識、情報を報じているが、一方で今さら人に聞けない疑問も数多く存在する。そこでプロジェクトC取材班は、東スポらしいコロナの珍問、奇問を“厳選”。各専門家に聞いてみた。

【セックスの“セーフライン”は?】

 Q:セックスではどこまでやると感染するのか? マンが一の“濃厚接触”に及んでしまったときの基本知識くらいは知っておきたい。

 A:感染症のエキスパートで内科医の上昌広氏に聞くと、キスなし、挿入のみのセックスならば感染しないという。

「行為後に手洗い、うがいをしっかりすれば、理論上はそういうことになりますが…ただ何が濃厚接触なのかわからなくなりますから、まったく勧められません」

 ちなみにオーラルセックスはどうなのか。感染者が性行為中に相手の性器をなめることで、ウイルスが唾液から体内に入り込んでうつる可能性について上氏は「ないと思いますよ」と断言した。

「そもそもウイルスは粘膜を通じて入り込みます。粘膜とは口や鼻のように何でも吸収するものですが、性器は違います。だからエイズは男性同士の性交ではうつるのに、女性同士の性交ではうつらない。なぜなら男性同士は粘膜である肛門を使うからです」

 一方でアナルなめとなれば話は別で「感染の可能性はあると言えますね。女性の陰部をなめるよりも理論上はあり得ますが、ただこれには検証が必要です」。ちなみに精液を通じての感染も、今のところ確認されていないという。また母乳を介しての感染については「聞いたことはないですね。母乳は血液の変化ですが、血液にウイルスが移行するという可能性はないと思いますし、感染の可能性も低いと思います」。

 ともあれ、安全にセックスするには、相手をしっかり選ぶことが絶対だ。

【有事の際、首相の代役ルールはいつから?】

 Q:安倍首相は自身が新型コロナに感染し意識がない場合について、麻生太郎副総理を臨時代理として指名したが、この制度はいつから始まったのか。

 A:政治評論家の有馬晴海氏によると「日本では『20年前の一件』をきっかけに、有事の際の代理は明確に序列が決められています」。契機となった20年前の一件とは2000年4月、当時の総理だった小渕恵三氏の緊急入院だという。

 有馬氏いわく「そもそも当時の日本には首相が急逝した際の代理を決めるルールなんてなかった」そうだが、「小渕さんが脳梗塞により救急搬送されてしまったため、代理の総理を決めなければならなくなった。その際、当時の官房長官だった青木幹夫氏が『私が代理として指名された』と訴えて、そのまま代役を務めたんです。しかし、小渕さんは完全に意識を失った状態で搬送されてきたわけですから、そんなこと考えられないわけですよ。『君に任せた』なんて間違いなく言ってないんです」。

 これが契機となり、00年4月に発足した第1次森内閣以降、組閣の際に大臣の中で序列を作り、代理を決める慣例が生まれたという。現在の序列では、筆頭が麻生副総理・財務相、さらに菅官房長官、茂木外務大臣と続いていく。

 ちなみに他の大臣に関しても、序列通りであれば副大臣、政務官の序列で務めることになるが「(総理が)副大臣や政務官では心もとないと判断すれば、関連する他の大臣が兼任として指名される可能性もある」(有馬氏)。まずは全閣僚の健康を願いたい。

【「テキーラ飲んで消毒」はガセ?】

 Q:ハードリカーでコロナを除去できる? この前、集団感染して入院した慶応病院の研修医が「コロナはテキーラで消毒!」とSNSに書き込んでいたのが週刊誌に載っていたので気になるのですが…。

 A:こちらも上氏にお聞きしたが「自分は意味はないと思いますけどね」とバッサリ。ちなみにテキーラのアルコール度数は35~55%と高い。のど越しもカーッと熱い。少しは殺菌効果もあるのでは? これにも「消毒液のようにして使うならまだしも、体内に取り入れてどうこう、というのは、私は意味がないと思いますね。そもそもそのような効果は水にだってあるわけですから、水を飲めばそれでいいと思いますよ」。

 厚労省では高濃度のエタノール(アルコール)を消毒用に代用する場合、勧めているのは、70~83%の濃度。テキーラではまったく代用できない。

【新型コロナウイルスはさらに変異?】

 Q:ウイルスは変異すると聞きますが、新型コロナウイルスもさらに変異を続ける?

 A:こちらについても再び上氏に聞いた。「十分に(変異の可能性は)あります。変異の仕方には2パターンあります。1つ目は、症状が強力だけれども広まる力が弱い。2つ目は症状が強くはないけれども広まる力が強い。厄介なのは後者で、終息まで長期化してしまいます」

 現状ではどちらとも言えない状況だそうだが「そもそも、収束させるためには新薬となるワクチンの開発が絶対条件。それができるまでの間は、根本的な解決にはならない。ワクチンができないまま流行が長期化した場合、日本人の6~7割が一度は新型ウイルスに感染する可能性も考えられます」。その場合、滞った経済活動などを再開し、コロナと“共存”しながら終息へと向かわざるを得なくなる。ワクチンの開発が急務だ。

【動物から人への感染は?】

 Q:米国の動物園でトラが新型コロナに感染。海外ではペットが感染するケースが報告されたけど、動物から人間への感染はあるの? 動物のコロナ事情が知りたい。

 A:東京都台東区を拠点とする「わんにゃん保健室」の江本宏平院長に聞いた。

「人から動物への感染はすでに確認されているが、動物から人はまだありません。ただ、そこもまだまだ未知数な部分なので、ペットから人にうつる可能性は排除できません。ペットの体内でウイルスが変異していく可能性もありますから」

 動物への感染は4月初め、ニューヨーク市のブロンクス動物園で飼育されている4歳のマレートラ(メス)が発症。他にも大型のネコ科の動物6頭が感染したが、「直近のものですと、米国で子猫2匹の喉に棒を突っ込んで得た検体をPCR検査にかけたところ陽性が判明しました。猫で新型コロナに感染した初めてのケースです」。

 もともと猫には「ネココロナ」と呼ばれるものが存在するという。「大人の猫はかかりません。子猫のみが経口感染や糞尿に触れたりすることで感染します。症状としては食欲不振や下痢など消化器系に出ます。当然、猫の新型コロナ感染は初めてのケースなので、不透明な部分は多いですが『ネココロナ』と同じような症状の可能性があります」

 ちなみにペットとして飼われる犬やハムスター、フェレットなど、猫以外の動物も感染する可能性はあるのか。

「海外では他にも犬が感染したというケースや、ライオンが感染したという話も聞かれますが、数が少なく具体的な症状など明確には分かりません。ただ、哺乳類全般、同様に感染する可能性はあると考えます。仮に症状が出るとするなら…これは推測になりますが、せき込むなどの症状が出るのではないでしょうか」

 またペットのPCR検査についても、日本国内では「保健所の方からはペットのPCR検査をする指示も出ていない。現状ではできない状態です。今は人が優先。人間の検査が落ち着き始めてようやく、という感じだと思います」。海外の感染例があったことから、厚労省も動物との過度な接触を控えるようHPなどで呼びかけている。

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