職場で〝腹筋バカ〟増殖中

2012年06月06日 12時00分

【痛~い「美容オヤジ」】

たるみのないボディー、白く輝く歯、きちんと手入れが施された爪――。イイ女の条件に聞こえるかもしれないが、実はコレ、美容に励むオジサンたちが目指している〝理想形〟なんだとか。そこで今日は、美を追い求めて暴走している痛~いオジサンを実例でご紹介。最近、増えているらしいですよ~。

「そりゃ加齢臭がして、スーツの肩にフケが積もっているようなオジサンは嫌ですけど、無理してカッコつけてるオジサンもねー。頑張り過ぎないで、いい加減落ち着けよって思う」

こう話すのは大手食品メーカーに勤めるOLの鎌谷さん(仮名=26)。職場で〝腹筋バカ〟が増殖中なのだという。

「去年の忘年会のカラオケで、入社2年目の男の子が上半身裸で歌ったんです。で、その子の腹筋が見事に6つに割れてて、みんなに『すごい、すごい』って大絶賛されたのが悪夢の始まり。40代の課長が『俺も(6つに)割ってみせる』って乗り気になって、〝チーム6パック〟が結成されました」

チームのメンバーは積極的に筋トレに励むようになり、競い合い、揚げ句の果てが写真にあるような座ったままの筋トレというワケだ。

システムエンジニア(SE)として働く藤田さん(仮名=28)も「会社で筋トレするな!」と同調する。

「SEは一日中パソコンに向かっていることが多いから、私も肩こり解消のために体操やストレッチをすることはあります。でも、ちょっと体を動かすくらいは気にならないのですが、対面に座っているオヤジ(50代)は時々スゥーハァーいうんです。その音にイラッとくるんですよね」

スゥーハァー?

「ゆっくり長く呼吸をすることでインナーマッスルを鍛えるダイエットで、今メチャクチャはやってるらしいんです。本人からドヤ顔で『君もやった方がいいんじゃないの?』ってレクチャーされました。余計なお世話ですけどね」

オヤジ事情に詳しい女性ライターは現状を次のように分析する。

「2001年にオヤジ向けオシャレ雑誌『LEON』が創刊され、チョイ悪オヤジブームが起こりました。高級ファッションが中心だったため、結局は一部にしかチョイ悪は浸透しませんでしたが、ここ2年ほどの筋トレブームは違います。ダイエットと深く結びついているからトレンドが長続きしているんです。おそらく最初は脱メタボが目的だった人が、ダイエットに夢中になるうちに基礎代謝を上げようと筋トレにもハマる。特に若さに未練が残っている40代男性にその傾向が強い」

確かに40代は「俺もまだまだ若い」と思ってしまいがち。また、筋トレの手法がたくさんあることも中年男性がハマる一因だという。

「インナーマッスルを鍛える目的で筋肉の名前を覚えたり、あるいはトレーニングと一緒に摂取するサプリの名前と効果を覚えたり…。そういうのが好きな人っていません? この筋肉にはこのトレーニングだ!なんて語りたがる中年男性も多いし、ウンチク好き、語り好きは〝痛いオッサン〟になりがちなんです」(同ライター)

とはいえ、周囲の冷たい視線をヨソに世の筋トレブームは加速している。3月に行われたアラフォー男性による腹筋コンテストもちょっとした話題になったし、そもそも運動すること自体は素晴らしいこと。最近は「家族を守るために体を鍛えている」という男性も増えている。ただ、少なくともトレーニングする時と場所に関してKYにならぬよう、また「あの人は外見だけだね」と言われぬよう、気をつけた方が良さそうだ。

※続く

 

残念な〝ピカピカ〟オヤジたち