NASAが警告!超巨大太陽嵐の恐怖

2013年02月23日 11時00分

 隕石落下では、窓ガラスなどが粉々に砕け散ったが、今度はスマホなどの電子機器がヤバい!? NASA(米国航空宇宙局)が20日、太陽の黒点が、何と地球の直径の6倍もの大きさに膨れ上がったことを発表した。同時に「早ければ、今週中にも巨大な太陽フレア(火災)が起きるだろう」と予測している。先週末はロシアに隕石が落ち、小惑星が地球に最接近したばかりというのに、1週間後には太陽嵐が地球に襲い掛かるという。いったい地球に、どんな影響を与えるというのか。


 太陽の巨大黒点を発見したのはNASAの太陽力学観測所(ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー=SDO)。太陽の気象を観測するためにNASAが2010年に打ち上げた太陽観測衛星だ。

 

 NASAは「19日と20日に、太陽の下部に2つの黒点を発見した。2つを足すと地球の直径の6倍の大きさになる。黒点はどんどん膨れ上がっている。太陽の表面が非常に不安定になっており、今週中に大量の放射能や電磁波をまき散らす巨大な太陽フレアが起こる可能性がある」と警告した。

 

 黒点は磁場が強く、その周辺で太陽フレアと呼ばれる爆発現象が生まれる。大きな太陽フレアが発生した場合、放射能、電磁波などが地球に到達する。この現象が「太陽嵐」で、地球そのものや人工衛星に多大な被害を及ぼすことがあるといわれる。

 

 超常現象に詳しい科学問題研究家の阿久津淳氏は「気象に影響があることはもちろんのこと、太陽嵐が起こるかもしれない。要警戒だ! 巨大な太陽フレアに伴ってコロナ質量放出というプラズマの塊が放出され、地球磁気圏に吹き付けられると、フレア発生から1~数日後に磁気嵐が観測。磁気嵐はオーロラ嵐を発生させたり、それにより発電所の送電システムが障害を起こし停電したりする。人工衛星・航空機の精密機器や電子機器の故障、無線通信の障害、鳥の磁気コンパスが狂ったりする」と指摘する。

 

 太陽嵐が発生するほどの大きな太陽フレアは珍しい。太陽嵐が観測された例は数少ないが過去にはこんな例がある。

 

 1859年、当時普及寸前だったモールス信号を送る電信機器がショート。電報システムがダウンした。また、カリブ海で巨大オーロラが目撃された。1958年には、アラスカやメキシコでオーロラが発生した。1989年、カナダのケベック州の送電網が止まり、数時間の停電が起きた。

 

 2003年の太陽嵐では、人工衛星や惑星探査機に影響が出たが、思ったほどの被害はなかったという。

 

 だが、その規模が大きければ被害は深刻なものになる。特に、通信機器が発達した現在ではなおさらだ。

 

 米国国立研究評議会は「スマートフォン、タブレット端末、パソコンなど電子機器が発達した現在では、もし1859年レベルの太陽嵐が起きれば、世界でおよそ2兆ドル(約186兆円)の甚大な被害が出る」と算出している。

 

 さらに阿久津氏は「鳥ばかりでなく、人間にもマグネタイトという微量な磁石があるので、人体にも影響がないわけはないだろう」と語る。

 

 人体への影響は諸説ある。恐ろしい予測をしているのは、ロシアの科学者アレクサンドル・チジェフスキー博士だ。

 

 1915年に「黒点や太陽フレア、太陽嵐が、大戦争や紛争の引き金になる」という説を発表した。原因は「電磁波や磁力の影響が人間の脳に悪影響を及ぼし、気分や感情、行動パターンが変化し、動揺や暴力を引き起こす」というものだ。

 

 ほかにも、黒点が増えると動物や人間の脳に影響を与えるという説もある。防御策は特にないというから不気味というしかない。