財務省セクハラ問題で混乱に拍車 野党女性議員が黒服パフォーマンス

2018年04月21日 17時00分

 財務省の福田淳一事務次官によるテレビ局女性記者へのセクハラ問題で20日、野党の女性議員は抗議の意を示すために黒服で国会に登場。財務省にも乗り込み、職員らと大立ち回りを演じた。

 辞任表明した福田氏だが、セクハラ行為をかたくなに認めず、謝罪もない。セクハラ認定され、懲戒処分となれば、6000万円近い退職金や今後の“天下り”人生を棒に振るだけに抵抗は続く。

 さらに、被害者側であるテレビ朝日の女性記者を巡っては一部で名前が漏れ、ネット上で炎上。懸念されていた二次被害が起きるなど、騒動は広がるばかりだ。なんとか安倍政権にダメージを与えたい野党側は、キャンペーンを張った。英国アカデミー賞の授賞式で女優らがセクハラに抗議した運動「#Me Too(「私も」の意)」にならって、立憲民主党の蓮舫参院国対委員長や社民党の福島瑞穂副党首ら、野党の女性議員有志が国会に黒服で登場し、シュプレヒコールを上げた。

 約20人の議員はプラカード片手に財務省に乗り込んだ。押し寄せた議員らに、省側がセキュリティーを理由に官房長室へ通じる廊下の入り口を扉と警備員でふさいだものだから「国民の声を聞かないのか!」「矢野康治官房長出て来い」と議員は見せ場とばかりにヒートアップした。

「担当者は不在なので(陳情は)代理で受け取る」「(混乱で)業務に支障をきたしている」との職員の叫びもむなしく、職員側との押し問答は30分近く続き、最後にようやく抗議文を読み上げ、議員らは引き下がった。

 永田町関係者は「野党は事前に矢野官房長が不在と分かりながら押しかけ、パフォーマンスが過ぎる。被害者の名前が漏れたのも野党議員が最初に民放テレビ局記者とバラしたのが端緒で、その後も特定されかねないヒントを出し続け、自分たちが二次被害に手を貸しているのを分かっているのか」と指摘する。

 この日、野党は各委員会を突然ボイコットしており、国会は空転。週明けも審議拒否の措置を取る構えで、混乱は収まりそうにない。