訪米中に自民党内でも安倍降ろし 小泉元首相と二階氏ら会談の中身

2018年04月19日 17時00分

二階氏らと会食した小泉元首相

 自民党執行部が、9月の自民党総裁選を前に、安倍晋三首相の訪米中に党内の一部で起きている“安倍降ろし”の動きに警戒感を強めている。

 二階俊博幹事長は都内の日本料理店で18日、“安倍3選”に「難しい」との見方を示していた小泉純一郎元首相と山崎拓元同党副総裁、小池百合子都知事、武部勤元幹事長らと会合を開いた。

 山崎氏は、総裁選で安倍首相のライバルになる石破茂元幹事長の会合で講師を務めるなど“モリカケ問題”などから、安倍首相の政権運営は厳しいとの姿勢を示していた。3時間以上に及んだ会合終了後、山崎氏は報道陣から「総裁選について話が出たか?」と問われても無言で店を後にしたが、二階氏以外の出席者の間で“安倍降ろし”の意見交換をしたとみられる。

 小泉氏も「現役の政治家は二階さんだけだ。俺たちは関係ない」と報道陣をケムに巻いたが、自民党関係者はこう語る。

「会合では小泉氏が『安倍首相は“脱原発”に理解を示すべきだ。モリカケ問題で政権が持つはずがない』と激怒したといわれる。二階氏は党内事情を説明した上で安倍首相を支持。総裁選3選に尽力すれば副総裁の椅子が待っているからです」

 同日、岸田派は都内ホテルで政治資金パーティーを開催。“ポスト安倍”の最有力候補とみられる岸田文雄政調会長は、安倍政権の相次ぐ不祥事に「政府は襟を正して信頼回復に努めてもらわなければならない」と強調した。だが、石破氏と岸田氏が総裁選に立候補するかどうかは態度をまだ鮮明にしていない。

 安倍首相支持の自民党国会議員は「“安倍降ろし”は石破氏や岸田氏の側近らがマスコミなどを通じて仕掛けているが、総裁選の資金集めは苦労しているらしい。一方の安倍首相の出身派閥で党内最大派閥の細田派と、第2派閥の麻生派は17日の会合で『モリカケ問題で苦しい時こそ、両派閥で一致団結して安倍首相を支えていこう』とすでに方針を確認しています」と話している。