安倍内閣スキャンダル追及も…野党支持率が伸びない珍現象のナゼ

2018年04月11日 18時00分

本紙の取材に応じた小沢一郎氏

 安倍内閣のスキャンダルを追及している野党各党の支持率が、伸び悩む“珍現象”が話題を集めている。

 NHKが9日に発表した世論調査によると、安倍内閣の支持率は、先月の44%から6ポイント下がって38%。不支持は38%から7ポイント上がって45%だった。政党支持率の前回との比較は、自民党が36・3%→35・4%とほぼ横這い。一方の野党は、立憲民主党が10・2%→8・5%、希望の党0・6%→0・3%と前回から半減。民進党は1・2%→1・4%、共産党は2・6%→2・9%と大きな変化はなかった。

 野党は安倍内閣に対し、学校法人「森友学園」の国有地売却をめぐる決裁文書の改ざんや、財務省が学園側に口裏合わせを求めた問題、自衛隊のイラク派遣の日報問題をめぐる隠蔽問題などを追及中だが、有権者の支持を得られていない。

 この現象に永田町関係者は「過去のデータでは内閣の支持率が下がれば、野党各党の支持率は上がるのに…」と首をかしげる。

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり、当時の首相秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官が愛媛県の担当者に「本件は首相案件」と記した文書が存在するとの朝日新聞報道を受け、立民など野党6党は10日、内閣府や文科省、農水省の担当者を呼び、合同ヒアリングを行った。

 同問題で11日の安倍首相らが出席して行われる衆議院の集中審議は、与野党の激しい攻防が予想される。

 小沢一郎自由党共同代表(顔写真)は10日、民進党から要請された希望の党との新党への参加を「立民を除外した新党で国民の期待を集めるのは難しい」と拒否。小沢氏は本紙に「野党がバラバラでは支持率は上がりませんよ。自民党に代わる政権の受け皿と、これならまぁまぁ大丈夫かなと、国民が受け取れるような体制を野党自身がつくり上げないと、世論の支持はこないと思う」と話した。